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力を出し切る

陽熱ようねつ至極しごくし、また日の長きのいたりなるをもっなり

暦便覧こよみべんらん

太陽が最も高くなり、陽の頂点である夏至。
人間もそんな太陽に呼応して、血気盛んなモードになりやすくなります。

しかしまた、夏至は一年の折り返し地点でもあり、冬至の結果を引き受ける時でもあります。半年前の冬至に思い描いたことを振り返って、それが今、どのような形で表れているのか俯瞰してみましょう。

冬至に受け取ったインスピレーションはどのような形になっていますか?
力の出し惜しみはしていないですか?

夏至の日を折り返し地点として、夜が長くなっていきますが、夏至の時期にしっかりと自分の熱をつかんだ感覚があれば、外気から熱が去っていっても空で輝く星々のように内側から輝きが増してくることでしょう。

ここでしっかりと吐き切り、力を使い切り、熱を感じられるかが、秋・冬に培われる陰の気を上手に使えるかを左右します。

夏至につづく小暑・大暑の暑さはいよいよ暑さの本番です。
外が熱くなる前に、まず自分の中にある熱源、「力」を感じてみましょう。そうすることで、暑さに負けず、内側から湧いてくる熱をのびのびと使い本当の意味で夏を満喫することができるはずです。

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