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099.吾輩はお子である【最終話】 I have come to the earth.

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吾輩の父と母という人は、まじないのように、
いつも同じ音で何度も吾輩のことを呼ぶ。

その音を、この地球って星では「名前」というらしい。

その音を聴くと、吾輩は今まで味わったことのないような、
不思議な気持ちに包まれるのである。


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地球という星でしか体験できない
喜びがむくむくと体の中で大きくなってゆく。
それは甘かったり苦かったり酸っぱかったり、いろんな味がした。

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吾輩はお子である全二十一話が完結しました。
ここまで読みにきてくださった方々、ありがとうございました!

ずっと心の中に温めておいた出産の出来事を、ぬくもりが消えないうちにこうして物語の世界へと旅立たせてあげられたことに大きな喜びを感じます。

何かを生み出したいと意気込む時、ついつい肩に力が入ってしまいますが、そんな時はお産を思い出して、力みを逃し、産まれ出てくる感覚を待つように心がけたいものです。

さて、100日間絵を描き続けるプロジェクト一日一描は、いよいよ残すところあと1日です。最終日の明日は、ちょっと遠くまで足を伸ばして絵を描いて参ります。

最後まで応援よろしくお願いいたします。

生きていく場、暮らしの場、すべてがアトリエになりますように。いただいたサポートはアトリエ運営費として大事に活用させていただきます!