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夏も近づく【八十八夜】-雑節-

2020年5月1日。
今日は立春から八十八日目の日、八十八夜です。


八十八夜は二十四節気ではなく雑節。
中国から伝わってきた暦である二十四節気と違い、雑節は、日本の農耕に照らし合わせて作られ、温められてきた日本独自のものです。


日本は外から入ってきたものを、自分たちの暮らしや風土・文化にうまく混ぜ込んで融合させることが本当に上手ですね。



さて、今日はその雑節の中の、八十八夜。
農家では稲の種まきや茶摘が始まります。


この日に積んだお茶、新茶を飲むと長生きすると言われています。
なので、娘と庭のお茶の木の新芽を摘んでみました。

一番先端部に、たくさんの葉っぱに守られるようにちょこんとある新芽。

触ると柔らかく艶があります。
初夏の感触。


また、「八十八夜の別れ霜」なんて言葉もあります。


今日まで、冬の空気と春の空気が入りまじりながら過ごしてきました。
ここからは、いよいよ冬の空気、去年度までの空気とお別れをしてきます。


新しくなった今年度の空気を受け入れ、定着させ、
来る夏を待つのです。


さぁ、いよいよ立夏までカウントダウン。
もうすぐ春の土用が明けていきますよ。


寒さを打ち破る芽吹きのエネルギーが、
高くなってゆく空へ向かって伸びてゆくのを肌で感じる今日この頃。


季節は混じり、含みながら新しくなり、そして巡っていくのですね。


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