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『十牛図のワーク・第八図』宇宙意識を旅する ④キロン〜冥王星|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓


5月23日。
二十四節気では小満の時期。農家さんが作付けが終わってホッとする、そんな時期です。新学期からの疲れが出てくるのでここまで頑張ってきた自分を労ってあげる時ですね。さて、この日は第4回目となる十牛図の第八図。

牛とはぐれ、追い求め、対峙し、二人で協力してたどり着いた「家」という夢とビジョンが叶った世界を表していたのが第七図でした。第八図では、その家を捨てより広大な精神世界へ開かれていくという段階なのですが、わたしの講座ではここにバイオグラフィーワークを入れ込んでいます。牛を忘れ、解脱していくプロセスですね。

十牛図第八図『人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)』

4回目のこの日は、キロン・天王星・海王星・冥王星をたどりました。
肉眼でみることができるのは土星まで。なので、土星までの領域は物理的な二次元領域、それから先にある天王星・海王星・冥王星は一元性へ・トランスパーソナルな領域と言われています。

その入り口にあるのがキロン。
自分が二限性の領域へ入る時に二つに分かれてしまったもう一つの側面と出会う場と言われています。男と女・有限と無限・生と死・・。二元性にはいろんなものがありますが、この日は心の男女をテーマに扱いました。

現実の、肉体に紐づいた性は基本的には男か女かのどちらかです。(どちらの特徴を併せ持った方もいらっしゃいます)。しかし、本質的に人間はどちらの性も併せ持った存在と言われていて、体で表出されない性は心の奥深くに住まうという考え方がユング心理学などであります。

女性だったら心の中に、男性性が。男性だったら心の中に女性性がといった具合に。その、心の中にあるもう片側の性と出会う、ということを意図して、この日の誘導瞑想をはじめました。イメージでは新海誠監督の映画「君の名は」みたいな感じですね。

それから、天王星・海王星・冥王星と各惑星の年齢域とイマジネーションを深めながら誘導瞑想を行なっていきました。

ちなみに、これらの惑星の年齢域はもう70歳代以降と最晩年に入っていて、時間は過去から未来に流れるという考え方からすると「まだ経験していない年齢だから記憶も何も・・」となってしまいますよね。

しかし、神秘学的には過去から未来へという時間の流れは土星の二元性の制約と言われていて、天王星・海王星・冥王星の領域では未来から過去に流れる時間も過去から未来に流れる時間は同じ、そもそも時間という概念自体が存在しなくなると言われています。

今日よく訪れるお客さん。

なので、時間や自分という枠組みから解放されたところにある、普段の意識の状態ではまったく出てこないようなイメージやアイデアが湧いてきます。
だから、「これって一体何だろう?」と頭で理解できないことがあります。眠てしまうこともあります。

けれどそういう時って、なぜか瞑想が終わる直前に目が覚めるのですよね。そういう場合、この日のワークを忘れたような頃に「・・・あ!」と現実とつながることが多いような気がしています。わたしは結構そういう瞬間が楽しみだったりしています。心ではわかっていることが、やっと現実にとっかかりを見つかってポンと出てくるまでには、土星の輪の周りをアイデアがぐるぐるとしているのかもしれませんね。

楽しい時間でした!

次回は、夏至のシーズンなので、いよいよ太陽系の中心・太陽のワークを行います。

写真提供:寺子屋てらこのゆかりさんです。
ゆかりさん、いつもありがとうございます。




【オンライン誘導瞑想会のお知らせ】
こちらでやっているような惑星の誘導瞑想ワークを、全4回にわたりたっぷり体験できるオンライン講座をはじめました。

第二回目がいよいよ今週末開催です!
テーマは「人生の目的をつかむ」
陽の力が強くなりあらゆることが現実化しやすい夏至のシーズンにぴったりなテーマです。

初回の5月21日分「月への旅-わたしにとっての安心安全の場」はアーカイブを無料でご視聴いただけます。希望の方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

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