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水との対話 -water color-

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シュタイナー教室のにじみ絵や、二十四節気の水彩画など。 水彩を通して自分の中の水との対話を試みています。
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#創世記

金木犀とわたしの木|裏の畑美術部

10月18日。 月に一回のシュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマにとり組んでいます。この日は最後の第7日目。地上に帰ってきて、今心地よく香っている金木犀を描きました。 (創世記は先月で終わって、この日は地上の四季の絵に戻り、金木犀を描きました。) 金木犀で思い出すのが、娘の幼稚園の駐車場のお向かいのお宅にある金木犀の木。いつもぎりぎりで車から降りてダッシュしようとするとフワッと香ってきて、せいた心が一瞬フワッと自由になる感じがするのでした。

《創世記 第六日②》この大地で命を授かる|裏の畑美術部

9月20日。 月に一回のシュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマにとり組んでいます。この日は第六日目の後半を描きました。 第六日目の前半はこちら。 第六日の前半では、命が「熱」によって形になっていく様を味わいました。後半は、生み出された命がしっかりと大地に降り立つところが描かれました。 最後の絵の真ん中に置いた「赤」がどんどんと人の形になっていく。大地に現れるその形は、今のその人の状態をそのまま表している。体が大人の形体にグッと近づく9歳の子

《創世記 第六日①》命が形をもつということ |裏の畑美術部

8月30日。 月に一回のシュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマにとり組んでいます。この日は第六日目の前半を描きました。この日は、フォルメンはお休みでミツロウ粘土をしました。絵筆をとる前に、命が生み出されていく感触を手の中で体全体で探っていくのです。 好きな色のミツロウ粘土をとって、まずはまぁるく丸める。そして、水の中の生き物、陸に上がった生き物を作っていく。 人間の体温でゆっくりと柔らかくなっていくミツロウ粘土。「ここにこういうものが生まれ

《創世記 第五日》今は不思議なことがいっぱい起きているけど、あとでわかるでしょう |裏の畑美術部

7月19日。 シュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマを描き始めて、第五日目となりました。この日は絵を描き始める前に、今まで描いた第一日から第四日までを並べて振り返りました。 点と線がつながっていくように。 普段あまりなじみのないニュアンスで書かれた創世記。一つ一つでみるとよくわからないものが、一連の流れとしてみてみると新たな発見があることも。 描いた瞬間はわからなかったことも、描き続ける中であぁそうなんだなと気づいていくものをその都度その

《創世記 第三日》 何になるかをはじめから知っている|裏の畑美術部

5月17日。 シュタイナーの絵の教室『裏の畑』。 水彩では3月より創世記のテーマを描き始めて、今日は第三日目。 はじめに、アントロポゾフィー的に生物の発生や進化について考えると?というお話からスタート。ダーウィンの進化論的に順番に系統だって発生していくという考え方もあるけれど、アントロポゾフィー的には「そのようになろうとしていたものがはじめからあって、それが形になっていく」というように考える。 これはこの日の後半のBody workで扱うミンデルのプロセスワークにも通じ

《創世記 第二日》 命が生まれる瞬間 |裏の畑美術部

4月17日。 水彩では先月から創世記を描き始めて、今日は第二日目。 筆をとる前に、受精卵が着床し、細胞分裂し、という命が生まれていく過程についてのお話を聞きました。今まさに命が始まろうとするそのプロセスと聖書の二日目の内容がとてもよくシンクロしている。 大空の上と下にある水を描く。「父は空 母は大地」というネイティブアメリカンの本を思い出した。その真ん中に生命が宿っていく。 真ん中に赤を置いていく時、鼓動が聴こえた。そしてうっすらと胎児の形が見えてきて、描いているとい

《創世記 第一日》はじまりの瞬間を描く|裏の畑美術部

3月15日。 月に一度のシュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」の日でした。 今月から12月にかけて、水彩では創世記を描いていきます。 今日は第一章から。 はじまりの瞬間。とても抽象的な物語ですが、わたしは受精の瞬間を想起しました。 特定の宗教を持たない(それは無宗教という宗教であるという主張もありますが)わたしにはあまり馴染みがない聖書。太陽信仰の色合いを強く感じるので正直避けてきたところがありますが、35歳という節目を迎え、その物語の中にあるキリスト教という枠にと