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水との対話 -water color-

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シュタイナー教室のにじみ絵や、二十四節気の水彩画など。 水彩を通して自分の中の水との対話を試みています。
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#衝動

丸と四角の衝動|裏の畑美術部

一月以上も前になりますが、2月13日は、月に一度のシュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。やっとふり返る時間が持てたので、朧げな記憶を手繰り寄せながら書いてみます。この月も前月に引き続きデッサンの課題からスタート。 前回の記事はこちら。課題は球形でした。 今回は直方体。 緩やかにグラデーションしながら境界が移り変わっていく球形と違い、直方体はあるところからパキッと境界が切り替わるのが描いていて面白かった。 女性性的な衝動(球形)と男性性の衝動(直方体)の違いの

太陽からのラブレター|啓蟄のうた

『 衝動 』 ぼくの はらへ むねへ そしてのどへ 形にならない動きが突き上がってきて ぼくがぼくである理由を 問うて去ってゆく

衝動はわたしの中で形となり、馳せていく|裏の畑美術部

11月15日。 月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。 この日は、「いのしし」を描きました。 描く前に「魂の暦」を読んでもらいました。 出典は同じシュタイナーの言葉だけれど、今日は二つの訳を紹介していただき、言葉の力の奥深さを感じながらのスタートでした。 さて、今日の水彩のお題「いのしし」を描きます。 「いのしし」は、とても地面に近い動物だ。とてもパワフルでゴツゴツとした印象で、抱き込んだ熱を真っ直ぐに爆発させて進んでゆく。けれど、不思議と

《創世記 第三日》 何になるかをはじめから知っている|裏の畑美術部

5月17日。 シュタイナーの絵の教室『裏の畑』。 水彩では3月より創世記のテーマを描き始めて、今日は第三日目。 はじめに、アントロポゾフィー的に生物の発生や進化について考えると?というお話からスタート。ダーウィンの進化論的に順番に系統だって発生していくという考え方もあるけれど、アントロポゾフィー的には「そのようになろうとしていたものがはじめからあって、それが形になっていく」というように考える。 これはこの日の後半のBody workで扱うミンデルのプロセスワークにも通じ

わたしはここにいるよ

シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。 立春も明け、春の兆しを感じる2月の水彩は、ふきのとうを描きました。 寒い冬の気をはねのけるように出てくる春の草花の生命力はつよい。 それなのに、どうしてあんなに可憐な姿をしているのでしょう。 ほら、いま目が合った。 わたしはここにいるよ。 そんな強い意志をふきのとうから感じます。 それぞれ違う、春の兆しの受け止め方。わたしは、祖父の家の井戸の周りに春になるとポコポコと出てくるふきのとうを思い出していました。 冬眠から