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水との対話 -water color-

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シュタイナー教室のにじみ絵や、二十四節気の水彩画など。 水彩を通して自分の中の水との対話を試みています。
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#水彩画

丸と四角の衝動|裏の畑美術部

一月以上も前になりますが、2月13日は、月に一度のシュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。やっとふり返る時間が持てたので、朧げな記憶を手繰り寄せながら書いてみます。この月も前月に引き続きデッサンの課題からスタート。 前回の記事はこちら。課題は球形でした。 今回は直方体。 緩やかにグラデーションしながら境界が移り変わっていく球形と違い、直方体はあるところからパキッと境界が切り替わるのが描いていて面白かった。 女性性的な衝動(球形)と男性性の衝動(直方体)の違いの

色彩の秘密を知るものは|裏の畑美術部

12月12日は、今年最後のシュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。この日は、筆を取る前に色のお話から始まりました。シュタイナー著・色彩の本質より、黄色と青色について描かれた記述を講師の間々田さんに読んでいただきました。 シュタイナーの文体は独特だけれど、元々ゲーテを研究対象としていたこともあってか、色彩論はとかく読みにくい・・。そんなに分厚い本ではないのに、今まで数ページで何度も挫折しています。でも、今日はなぜだかその癖のある文章がスッと心に入ってきました。きっと

お母さんの強さ|裏の畑美術部

先月11月14日は、月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。この日の課題はある動物。 さて、どんな動物が現れるでしょうか? 今日の課題は熊。 熊の動き方って独特ですよね。猪のようでもないし、ゴリラのようでもない。 強そうなのだけど、どこか品を感じさせます。 そんな様子を描きたかったのだけれど、頭の中に宇多田ヒカルの「ぼくはくま」がぐるぐる回って、可愛らしい雰囲気になってしまう・・。 お子さんのために描いた曲なのですよね。 今年、熊の報道が多い

過去の自分が未来の自分の自由をつくる|裏の畑美術部・バイオグラフィーワーク【土星期56-63歳】

先月9月12日は月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。(やっとふり返る時間が取れた・・・)。 水彩の課題では、2月からバイオグラフィーワークに取り組んでいます。 古い時代、人間の発達は7の倍数で進んでいき、それが惑星のならびに対応しているという考えがありました。バイオグラフィーとは、伝記という意味。バイオグラフィーワークでは、7の倍数の年齢ごとに月(は正しくは衛星ですが)から土星までの惑星を当てはめて自分の人生を振り返っていくということを行います

これまで体にどんなことをしてきたのか?|裏の畑美術部・バイオグラフィーワーク【火星期42-49歳】

先月7月4日は月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。2月から水彩はバイオグラフィーワークを使って惑星を描くことに取り組み始めました。 古代では人間の発達は7の倍数で進んでいき、それが惑星のならびに対応しているという考えがありました。バイオグラフィーとは、伝記という意味。バイオグラフィーワークでは、7の倍数の年齢ごとに月(は正しくは衛星ですが)から土星までの惑星を当てはめて自分の人生を振り返っていくということを行って行きます。 第七回目のこの日は

問いによって立ち止まる|裏の畑美術部・バイオグラフィーワーク【太陽期③35-42歳】

先月6月20日は月に一度開催の、シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。2月から水彩はバイオグラフィーワークを使って惑星を描くことに取り組み始めました。 古代では人間の発達は7の倍数で進んでいき、それが惑星のならびに対応しているという考えがありました。バイオグラフィーとは、伝記という意味。バイオグラフィーワークでは、7の倍数の年齢ごとに月(は正しくは衛星ですが)から土星までの惑星を当てはめて自分の人生を振り返っていくということを行って行きます。 第六回目のこの日

《創世記 第四日》 目にみえる太陽・目に見えない太陽|裏の畑美術部

6月21日、夏至の日でした。 シュタイナーの絵の教室『裏の畑』では、水彩では3月より創世記のテーマを描き始めて、今日は第四日目。 昼と夜とが別れていくストーリー。ちょうどこの日は夏至と重なっているということもあって、夏至で一番つよくなる昼の意識(目にみえる太陽)と夜の太陽(目に見えない内側の太陽)とが出会っていくような感覚を覚えました。 昼の光(太陽)の真ん中に入れた朱が広がっていく様は、いよいよ人類の意識が昼(目にみえるもの)にあたっていく過程が描かれているようで感慨

021. ともに咲き合う|絵の教室とチンゲンサイのスタンプ

100日間絵を描き続けるプロジェクト、一日一描。 夏休みの期間は、「子どもとの言葉を介さないコミュニケーション」をコンセプトに毎日絵を描いています。 今日は午前中、月に一回のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」へ出かけ、 その感触を抱いたまま家でむすめと絵の具で絵を描きました。 今日の裏の畑は気質のおはなしから始まりました。 地:(哀)安定感・コツコツ・受け皿・飲み込む・真面目・どっしり。 思考は引き算型(できるだけ入れたくない)・色は青 水:(楽)共感・受容・味わう・

浮遊感と重心|クラゲを描く

月に一度通っているシュタイナー教育の絵の教室「裏の畑」。 7月の水彩画のテーマはクラゲでした。 クラゲはプランクトンの一種なんだとか。プランクトンというともっと小さな生物というイメージがったけれど、確かに、クラゲの浮遊するような動き方はプランクトンっぽい。 他にも遊泳するタイプのネクトンや、石や岩に付着して水底に生きるベクトンなど水中生物にも多様な個性があるらしい。 「わたしはネクトンの方がいい」 「プランクトンみたいに漂っていたい」 などなど、様々な声があがった。そ

096. グラデーション変容|変容の時の自分の扱い方を再考する

一日一描。 今日は無性に絵の具を広げてみたかった。 私生活でも転換期を迎え、世の中が大きく動いている。心が痛むニュースもあった。何だか気持ちがざわついて、ちょっと地に足が馴染まないような気がする。自分の中で何かが変わる「変容の時」っていつもこんな感じなのだ。 こういう時、私はいつも抵抗する。 新しい情報をリサーチしてみたり、何かを無心で作り始めたり、新しい取り組みを加えようとすることで、新しい何かをつかもうとする。 上記は一見ポジティブな行動のようだが、実はただのスト

061. 混沌とステンドグラス

一日一描。 今日はお皿にちょっとずつ残っていた絵の具で何か描いてみようと思った。 料理研究家の有元葉子さんの使い切りレシピ、のような。 パレットも持ってはいるけれど、わたしはやっぱりお皿にあけて描くのが好き。 だって、料理みたいで楽しいから。 パレットはなんだか緊張する。 混沌に身を委ねてみる。 そうしているうちに、中心にある何も色がついていない空間をじんわりと感じる。わたしにとって、水彩はそんな体験です。 *** 今日のむすめ画伯 *** 彼女はパレット派。 違

053. ほうき星

一日一描。 お天気に恵まれず、ペルセウス流星群を観測できなかったので、流れ星を描いてみました。 ・・というより、好きな色をただただ流し込んで遊んでいたら偶然、空みたいになったので、月星を描き込んでみたくなったのだ。 現実世界でこんなにじゃんじゃか流れ星が来たらちょっとびっくりするけれど、いいのです。絵はわたしにとって現実世界で表現できないことを表現できる場でもあるから。 いつか浴びるように流星群を眺めてみたい、というわたしの密かな夢。 夜見る方の夢では、よく流れ星にま

007. 色をうつしとる

一日一描。 今日は水彩画。 キッチンペーパーを使って、絵具が抜ける部分を作ってみました。 こっちは私作。 テーマ「地球の雨」。 こっちはむすめ。 テーマ「アリバッチョのフィーバー」。 うつしとったあとの絵の具もきれいです。 絵の具のあとは、色水遊び。 今日は青と赤で紫を作っています。 お家にあった紫も発見。 むすめがプレゼントしてもらって大事にしている、アメジストのブレスレッド。 そして、たまたま選んだおやつも紫色のブドウ。 みんなちょっとずつ違うけど、それぞ