マガジンのカバー画像

水との対話 -water color-

94
シュタイナー教室のにじみ絵や、二十四節気の水彩画など。 水彩を通して自分の中の水との対話を試みています。
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

わたしはここにいるよ

シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。 立春も明け、春の兆しを感じる2月の水彩は、ふきのとうを描きました。 寒い冬の気をはねのけるように出てくる春の草花の生命力はつよい。 それなのに、どうしてあんなに可憐な姿をしているのでしょう。 ほら、いま目が合った。 わたしはここにいるよ。 そんな強い意志をふきのとうから感じます。 それぞれ違う、春の兆しの受け止め方。わたしは、祖父の家の井戸の周りに春になるとポコポコと出てくるふきのとうを思い出していました。 冬眠から

存在感|裏の畑美術部

シュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。 1月の水彩のテーマは、お正月らしく、富士山と太陽。 実は、この教室のちょうど1週間前に仕事で逗子へ行く用事があって、富士山を見てきたのでした。 森戸神社に参拝に訪れたら、晴れ渡った空の中にぼんやりと富士山。前日には地震があり、海に入る人がいない日だったためか、水がものすごく澄んで感じられました。 海の奥に聳える富士山。 海がなく、連山に囲まれた長野で育ったわたしにはあまり馴染みのない光景で、まるで異世界にいるような気