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皇の時代の羅針盤 その三

月 刊 プ レ ジ デ ン ト イ ー グ ル
                                                                                   vol,3 1995, 2,07

人 間 心 理 の 戦 略 を 活 か す
経 営 者 は 会 社 を 伸 ば す。 !

節分も過ぎ、真に新しい年となった95年でありますが。先月号を作成した翌日にあの関西大震災が発生し大変な時 代となる事が誰でもが感じているのではないでしょうか。今月のテーマの前に先の震災について考えてみましょう。

阪神大震災のときの保証


1,人命救助が遅れた、、、村山首相のリーダーシップがないと世界が非難している。これは、国の保証が切れた証拠になる。

2,問題点 保証が切れると信用がなくなる。
(1)ゴミ処理(2)防犯対策(3)便乗値上げ(4)経済的ダメージ(5)衣食住について(6)国民の援助(7)労働問題

3,政治の保証もない。 村山首相最善の策から最善の態度と変えた。官僚腐敗である。
対応の悪さ政治家は責任を取るべきであるすなわち辞職することである。

4,報道 ラジオは正しく報道していなかった。高見裕一(さきがけ)体験談
警察、消防、自衛隊の順に情報が伝わった。この時、神戸市長が責任者となるのが普通であるが危機管理体制の指導がない状態であった。さらに、神戸市においては、自衛隊の救援を断っていた。

5,状況の把握 ファントムのような偵察機を飛ばし航空写真を撮り状況判断をすぐに行うべきであった。

6,官僚のリーダーの避難所→対応が悪くて。中小企業の社長がリーダーの避難所→対応がよかった。
これは何か、応用力の問題であると考えられる。中小企業の社長は常に決断を毎日のようにやっているからです。
お役所では、決断を下すのは上からの指示がなければできないからです。

7,ローソンの開店対応について
素早い対応、情報の的確さと、その処理の早さが評価される結果につながったものです。これらは、常に指事が行き届くようにネットワークされている証拠と言えます。通信には、無線(携帯電話)や衛星放送を使った。
大阪→神戸、三宮間、27Hかかったがこれを、毎日続けた。商品の安定供給のためとお客様第一主義を考えて行った。

8,物資について 一時に大量の物資が着いたために焼却された物もある。そしてゴミとなった。これでは、何 の意味もないのではないでしょうか。

9,FEMA(フィーマ)緊急対策(アメリカ)で作られている。企業も同じである。今後の課題である、国も民間 も考える必要がある。

10,ライフラインの切断について
┌── 水 ───遅れている 電気 ──────── 早くできた
│ ガス ───────遅れている 電話 ── 早くできた
├── 道路 ────────── 遅れている(破壊されている)
─────────────────────────────┐
└─┤地下にあるため。大変である。工事をすると交通のマヒにもなる。
└──────────────────────────────┘
トイレ、洗濯、ふろ、etc
上水設備、プールが必要である。 水、食料、薬、3カ月分必要である。国、民間ともに必要。

11, 情報の的確さの判断
(1)真の情報収集と伝達能力が必要である。
(2)お役所仕事を排除している。
(3)ペーパーレス、緊急対処としている。
アメリカでは、以上のようなことをしている様である。
フランスでは、3時間で世界のどこへでも行ける体制がある。
このような有事のときに、すぐに兵力と考えることが本当に必要なことでしょうか。

FEMAは、自治権をもっている。統合してあるということです。

12、 疎開システムがない
緊急時における疎開システムがなかった。災害についての疎開について考えがなかった。戦争のときは、あった が、今はない。
 
13,民主主義と行政の運用の違い
主権在民が日本の法律で定められている訳ですから、まず人命救助が先だと思われます。しかし、行政主導型 ですと、人命救助より行政判断が先になってしまうものです。ですから、緊急対策時には、すぐに行動が取れる 民間が先になってしまうのです。

14,被災体験者の体験談
家族を亡くし必死で救助活動をした体験者はただ避難するのではなく、協力して救助をすればもっとたくさんの 人が助けられたのにとしみじみ語っているのには、考えさせられる思いがしました。

これ以外にも、まだ考えられると思いますがとりあえず考えつくものを上げてみました。さらに、詳しく一項目ずつ考える必要があると思います。皆さんも一度考えてみて下さい。

《今月のテーマ》


資本主義経済の後にくる物は
昨年来より言われている、複合不況による景気の低迷が続く中、今度の大震災と、いいことがないと誰でもが感じているのではないでしょうか。しかし、我々はいつの時代でも強くたくましく生きて行かねばなりません。

そのためには、一歩先を見ながら早すぎず遅すぎずが肝心です。
もともと、日本の社会を見たとき文明は新しくなっていますが、基本的な考え方は江戸時代とあまり変わらない様な気が致します。何故ならば、厳しい身分制度はなくなっていますが、士農工商はいまだに生きています。ですから行政は、お役人である官僚が支配し政治家はそれに振り回されて思い切った行革もできない状態が続いています。

期待することは、共産党は別であっても二大政党が本当に成立するならば少しは変わるかも知れません。
経済学的に見ると、国民総所得(生産)(GNP)の増大や国家予算の増大における赤字国債の発行よる実質的な国の借金は百八十兆円と言う膨大な数字となっています。国家予算についても同様で四十兆円を越える赤字となっています。つまり国家予算も、国民総所得も赤字であるということになるということです。また、この数値は大まかに言って全体の40%~50%になると言われています。

どうして、このようなことが起こるのか考えてみると、私の少ない知識の中からくる素朴な疑問がありました。それは、毎年毎年国が発表するGNPや国家予算が増えて行くのかな?ということでした。確かに、企業が大量生産し多額の利益を上げたり、国の財政投融資や、公共事業による経済波及効果は大変なものがあります。経済がよい状態であればこれでもよいのでしょうが、国も、企業も、個人もバブルによって大きな打撃を受けている現在ではとても大変な状態だと思います。なぜかと言いますと、マネーサプライをどうコントロールしているのか分かりませんが思うに、国家予算とは、税金によって賄われる訳ですから、税金が予定どおり入って来れば問題はない訳ですが、その税金が徴収不足になったらそれを補うために、どこからか持って来なければなりませんね。例えば国債を発行したり、
国の機関から借り入れたりする訳です。ここで重要なことは、借りたお金は使われてとりあえずなくなっているという事です。そして、貸した側には国債、または貸し付け残高が残っているということです。これは、企業でも社債、株でお金を調達してきたものとも似ています。そうした事柄を含め現在がある訳です。

これは、ケインズの乗数で表すとよく分かります。第一次効果から第n次効果までの合計でGNP,国民総所得を出すことによって実数より大きな数値が出てしまい、それをそのまま使用することによってこの様な結果を招いたのではないでしょうか。

分かりやすく表現すると膨張した経済に対するマネーサプライは、半分は赤字国債だったということです。
それでは、本題のテーマである資本主義の次に来るものは一体何でしょう。私にも分かりません。経済的なことや、
リストラによる失業、価格破壊等を考えますとこれからは、個人の時代と代行の時代になるのではないかと思われます。
このことについては、91年ころから私が考えていたことですが、今年(95年)に読売新聞1月7日の朝刊に載っていました。私の話を聞いている人達はびっくりしていましたが。これは自慢ではなくデータを重ね合わせて考えて行くと自然に出てくる答えなのです。

この時、一体個人の時代とは何かということを考えることがビジネスに繋がって来ることなのです。また、個人がすべて個人である訳はありません。そこには、必ず組織が生まれます。それを構築するのがネットワーク作りなのではないでしょうか。

また商品作りにおいても、最高の物を安く提供することだと思います。
これが、キーワードになると思いますの で参考にしてください。

追記

このころから、皇の時代になってきていたのですね。
まさに個人の時代が現実となりつつあります。
組織とは、ネットワークやコミュニティの事を指します。

ここで、国家のお金について記しておきます。
お金はあるのですが表に出さないのです、出せばこれ以上他国から
お金を絞り取られてしまうからです。

今では、日本の上場会社の株式の30%は、外資が買い占めています。
その利益は禿鷹ファンドが持って行ってしまうからです。

個人の時代で分かりやすいのは、江戸時代の職業を現代風にすればよいのです。
例えば、古着屋はリサイクルショップです。何でも屋はクリエーターとか
デザイナー、フリーター、色々あります。

追記2

今年の初めに、能登半島で大きな地震があり、いまだに復旧が遅れている。
阪神淡路大震災、3.11東北大震災があり、そのほか熊本や中国地方の災害もありそのすべてが速やかに復興してきたが、今回は大きく遅れている。

今後もこれ以上の災害が起きると予想される、南海トラフは起きるだろう。
その時の覚悟だけはしておいたほうがよいだろう。

自然の力は、人間の及びもつかない力があるからだ。

次回に続く

 
 

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