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皇の時代の羅針盤 その二十

月刊プレジデントイーグル
                     vol,20  1996,03 ,15

 人間心理の戦略を活かす       
      経営者は会社を伸ばす。!
      
 最近、禅入門と言う本を読んでいます。この本を読んでいて感じたことは、禅とは、まず始めに自力救済であるということでした。この自力救済ができ、初めて他力を活用できるというものが解り、できるようになるということです。

言葉では簡単ですが、実際には大変な努力が必要になることでしょう。しかし、我々が目指す幸せとすばらしい世の中が誕生するためには、この精神が必要です。

何故ならば、一人一人が幸せになれば世の中がよくなる訳ですから。 人は皆、自分勝手に物事を判断し結論を出します。また、すぐに結果を出したがります。学業でも、仕事でも、信仰でも、簡単によい結果を求めます。ここでよく考えてみてください。

自分がそれだけの事ができる人間か又、人格や感性や器なのか考えてみてください。子供が成長していくに従ってその考え方や見方が変わるように、大人である私達も人生の荒波の中でもまれながら、一つ一つ悟って行かなければなりません。

この人生修行こそが禅の真髄のような気が致します。禅では弟子入りするときに、不退転の覚悟がなくては弟子入りが認められないのです。そしてそれを師匠が認めて初めて弟子入りできるのです。

弟子入りしてから、今度は礼儀作法はもとより、すべてが修行となり、自分自身が師匠のレベルまで精進して行くのです。これは、十牛図に表されておりますが、悟りのレベルがあるということです。

私は、禅は知りませんでしたが、その心については、意味が理解できたような気が致します。
今回のテーマである、運命を変えるには、まさに打ってつけの内容が禅にはあると思います。参考にして下さい。

《運命を変えるには》


 人に三命有りと言います。この三命とは、天命、宿命、運命の三つです。これのほかに、使命があります。
 天命とは、読んで字のごとく、天の命です。これは、『天から与えられたもの』です。宿命も同じように変え用のないものです。

これは、『何時何処でどの家に生まれたか』という命が宿ったものです。

運命とは、『運』です。これには、幸、強、平、弱、非、を付けることによって表すことができますが。命を運ぶことが運命とするならば、できれば良いものを運びたいものです。そのために、幸運、強運、平運、弱運、非運の、どの運を持ちたいか決めることです。

 天命については、分からないことが殆どです。これは自分が人生の中で引かれたり、特に興味を持っているもの、やりたいこと、素直になれるものなどから判断しなくては分かりません。これに似たものに天職というものがあります。わたしは、『天職こそ天命』と思い、励むことではないかと考えます。

 宿命については、殆どはっきりしています。すなわち、『生まれた環境が宿命である』と言っても過言ではないでしょう。

 運命については、『自分で作り上げて行くもの』と言えます。ですからいろいろな運があるのです。あなたはどの運を作りたいですか。勿論だれでもが、幸運や強運を作りたいのではないでしょうか。

 それでは、幸運や強運はどのようにしたらできるのでしょう。わたしは、誰でもが環境に支配されて成長して来たと思います。この環境がある意味では宿命みたいなものです。そしてこの宿命みたいな環境に埋没しているのです。

ですから、環境を変えることが運命を変える近道ではないかと思います。今、自分のおかれている環境を絶対的に変えられないと考えているのであれば、決して運命も変えることはできないでしょう。なぜならば、人間は環境によって左右されるからです。

 例えば、生まれたときに日本で生まれたかアメリカで生まれたかで日本語を話すか英語を話すかが決まってしまうのです。これは、日本人、アメリカ人関係ありません、わたしの友人にアメリカ人がいますが、日本語を話し日本語で考えます。そして、ある時友人と同じ国の若者達とバスケットボールの試合をしました。

友人は、アメリカチームのコーチをしました。その中で、タイムアウトやハーフタイムのとき英語で彼らに話をする訳ですが我々に日本語で話しながら、『なんとアメリカ人はうるさくて話が分からないのだろう』とまるで自分が日本人のように話すのです。

これを聞いていた私はまさに人間は環境によって生きていると痛感致しました。これも環境についての実話です。ですから、いかに環境が大切かということが分かります。

 では、何処から始めたら良いのでしょう。まずは生活環境からです。今までの生活態度や行動を変えることによって初めて生活環境を変えることができます。生活環境を変えることができれば、人生における環境を変えることができます。

そして、社会的環境、つまり人間関係の環境も少しづつ変えて行くのです。そして最後にはすべてを変えてしまうのです。変えるとき、元の状態に絶対に戻らないように固い決意をすることです。

追記1

仏教は、皇の時代の宗教
釈迦は仏陀ともいわれますが前の時代の端境期に誕生しました、そして
バラモン教からの解脱を解いていたわけです。

イエスは、ユダヤ教からの脱皮を休日という概念を取り入れて、信徒を増やしました。

仏教もキリスト教も教祖の死後、数百年後に体系化されたもので、その真偽は作者によって創られたものと言える。

仏陀はこう言った、イエスはこう言った。という話です。

本来の宗教は、悟りを開ける自分を造るものです。それは、ある意味で
天縄文理論を理解するようなものでもあります。

上も下もなく在るのは共同体、共生という環境です。

そこにリーダーは必要でしょう。
そのために、理論書があるのです。

追記2

知事選が終わって、現職が当選した。
これについて、2位3位について、論評があるが、
結果を当然のように結論付ける人がいる、
ある意味で凄いと思うが、何故とも思う?

基礎票というものだ。
何だろうと思うが、考えてみた。

例えば、
医師会、建設業、環境衛生、これらを各都道府県で許認可をしている。
絶対的権力である、これをもってすれば、基礎票300万は、
手の内にあるという事だ。

わかりやすく言えば、保健所で許可する職業である。
風呂、風俗、飲食、理容、美容、などなど

生活衛生同業組合連合会(全国連合会)

  • 全国理容生活衛生同業組合連合会

  • 全日本美容業生活衛生同業組合連合会

  • 全国興行生活衛生同業組合連合会

  • 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会

  • 全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会

  • 全国旅館生活衛生同業組合連合会

  • 全国麺類生活衛生同業組合連合会

  • 全国氷雪販売業生活衛生同業組合連合会

  • 全国食肉生活衛生同業組合連合会

  • 全国飲食業生活衛生同業組合連合会

  • 全国すし商生活衛生同業組合連合会

  • 全国食鳥肉販売業生活衛生同業組合連合会

  • 全国喫茶生活衛生同業組合連合会

  • 全国中華料理生活衛生同業組合連合会

  • 全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会

  • 全国料理生活衛生同業組合連合会


〔サ-ビス業〕
1. 理容店
2. 美容店
3. 興行場(映画館)
4. クリーニング店
5. 公衆浴場(銭湯)
6. ホテル・旅館
7. 簡易宿泊所
8. 下宿営業

〔 販売業 〕
1. 食肉販売店
2. 食鳥肉販売店
3. 氷雪販売業(氷屋)

〔 飲食業 〕
1. すし店
2. めん類店(そば・うどん店)
3. 中華料理店
4. 社交業(スナック・バーなど)
5. 料理店(料亭など)
6. 喫茶店
7. その他の飲食店(食堂・レストランなど)

上記のような協同組合があり、都道府県に支部があり、
東京は全国の本部があります。

選挙事務所に行って、絵ビラを見ればどこの組合からだとわかる。

つまり、後ろ盾のようなものですね。
また、族議員という族を後ろ盾にする人もいる。

さらに、組合に入っていない非組合員もいる。

これらがも互いの権力を手にするために、応援するのですから、
庶民までは力が及ばないのです。

浮動票はあくまでも浮動票で、基礎票にはならないのです。

市長の入れ替えはあっても知事の入れ替えは、
あまりないのです。
不思議です。

それは、許認可の権利を県のほうが強いという事でもあります。


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