走るきっかけはNAHAマラソン
今回は、私がマラソンを始めたきっかけを紹介したいと思います。
沖縄へ単身赴任
36歳になり、4月に家を購入しました。ローンの返済が始まってからは、毎日残業が多くなり、20時くらいまで働いてから同僚と飲みに行くことがありました。深夜になってからはタクシーで帰宅することが多かったです。お酒は好きだけど弱い体質で、飲んだ翌日はほぼ二日酔いでした。
子供は7歳と3歳でした。妻は毎日育児と家事に奮闘している傍ら、私は家に風呂に入り、そして寝るために帰るような生活をしていました。
9月上旬、上司に呼び出され沖縄へ異動の内示を通知されました。家を買うと異動になるというジンクスは本当だったと思ったのでした。
走るきっかけは後輩からの誘い
10月1日に、沖縄での赴任が始まるため、9月下旬に引き継ぎ手続きや住居探しをするために沖縄へ行きました。南国ならではの強い日差しを感じながら、これからの新しい生活が始まることを実感しました。
職場で挨拶を済ませた後、後輩から「12月にNAHAマラソンがあるのですが、一緒に走りませんか?」と誘われました。この誘いの一言が、私の人生に大きな影響を与えることになりました。NAHAマラソンは12月7日(日)に開催、私は慌てて申込みをしました。(この頃は9月末まで申し込み可能でした)。
NAHAマラソンは人生の方向を示してくれた
初めてのフルマラソン、練習期間は2ヶ月、土日に5kmくらい走りました。NAHAマラソンは12月ですが気温は27℃と高く湿度も高いです。そして日焼けする日差しが重なり想像以上に過酷でした。スタートブロックはGだったかHだったかとにかく後ろで、スタートの鐘の音はまったく聞こえませんでした。スタートラインを超えるまで15〜20分くらいかかったと思います。結果は、6時間3分20秒でした。中間地点の平和記念公園で私の足は完全に終わっていました。そこからはほとんど歩きました。NAHAマラソンは沿道の応援がとても熱く、その応援に心から励まされ、気力と根性で奥武山公園に帰ってきました。職場の皆さんが競技場で迎えてくれた時、疲労でヘロヘロの私に、「よくやった!はいオリオンビール!」とビールを渡してくれました。(この頃はそんなことが出来てました)
NAHAマラソンを完走したことは自分にとって小さな誇りなったのだと思います。多くの方から称賛してもらいました。称賛されるうちに次回も走ることになり、どうせ走るならもっと楽に完走できるようになりたいと思い、マラソンのトレーニングが始まったのです。
走る自分はかっこいい
自分のことがかっこいいと感じる瞬間が、人生の中で何度あるのでしょうか。勉強や仕事、スポーツや芸能、美術や芸術などで活躍している人は自分はかっこいいと感じていることでしょう。そして、私もかっこよくなりたいです。
NAHAマラソンを完走したとき、自分はかっこいいと感じたけれども、もっとかっこいいランナーになりたいと思うようになったのです。もっとかっこいいランナーとは、サブスリーを達成することです。サブスリーを達成して、自分は最高にかっこいいと言いたいのです。
そしてサブスリーを目指してから、早くも10年経つのでした。