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Charcuterie For Dogs #3 パッケージと試作その2


これはCurly Flats Farmの表庭での出来事、ドッグフードのブランド立ち上げへの道のりの記録です。

これまでのおはなしはこちら 
#1 ドッグフードを作るぞ 
#2 驚愕の事件




パッケージのデザイン・その1



なにごとも形から、の我らがドッグフードはもちろんまずは外側に力をいれます。

ソーセージ型のドッグフードは、試行錯誤の結果、細身の真空パックに入れて、クラフト紙で梱包、ステッカーを貼る形式に落ち着きました。


手作りサラミのような、キャンディーのような、可愛らしい包みになりました。


お試しプリント。



ステッカーラベルのデザインはとりあえず試作品用に適当につくってあったものから、本格的に知人のデザイナーさんにお願いすることになりました。


ブランドのイメージモデルはCURLY FLATS FARMの「配膳係」、ラブラドールレトリバーのRufus(ルーファス)とラヴラドゥードルのSushi(スシ)の2頭です。


ラベルには食いしん坊のRufusが少しおしゃれをして登場することになりました。


なにかプロモーションに良い動画を作りたかったのですが、試作品を前にした2頭があまりに興奮してしまってカメラが追い付かず、自然な形で動画をとるのはなかなか難しいものでした。


大乱闘。



試作品開発その2



さて、おおまかなソーセージ本体の仕様は固まってきました。
原材料もできるだけ地元産の材料にこだわることになりました。


コメ、昆布、ハスカップなどが地元産


試作を重ね、手順や製造の工夫も一貫してきました。

ずっと懸案だったケーシングは、目指す太さを実現できる天然牛腸を使用することになりました。

天然のケーシングは塩漬けしてあるものなので、この塩分をしっかり抜くことが課題です。

とはいえ、ファイブラスケーシングの時に多発した結着の悪さや充填に手間取るということはなくなり、普段作っている人間用ソーセージの手順とほぼ同じなので、効率も良く仕上がりのクオリティーがグッと安定しました。

若干取り扱いが難しいのは牛腸が普通の羊腸のソーセージケーシングに比べて結構厚めなので、カットする時に拠れてしまったり中身と分離してしまったりする点です。

これはまだうまい解決法がありません。
保存のために冷凍するので、半解凍の状態だとスパッときれいに切れるのです。


アンケートの実施と結果


さて、概ね準備ができたところで試作品を知人・友人で犬を飼っている人たちに送り、試食アンケートに答えてもらうことになりました。

第1回のアンケート結果

最も多かった声

チワワなどの小型犬に与えやすいように小分けして欲しい

小さいサイズのものが欲しい。

また、原材料の表示で「香辛料」としたものが「香料」と見間違えてしまう方もおられ、誤解のないわかりやすい表記が必要です。(香料は入っていません。)

それから脂肪分を気にする声も複数ありました。

豚肉はペットフードとしてはポピュラーな材料ではありません。
やはりほかの肉に比べ脂身がしっかりついていることから、鹿肉や鶏肉など油分の強くない食材を採用しているメーカーが多いようです。

CURLY  FLATS FARMの犬用ソーセージは、オス豚肉をメインに使用しています。オス豚は去勢していないため、メスや去勢済みのオスに比べて脂肪がつきにくく筋肉質です。


小分け構想


さて、アンケートで最も多かった「小さいものはないのか?」という声に答えるための工夫をすることになりました。

ファームの2頭の犬は大型犬のため、大きなソーセージ型をさくっと切って簡単に与えていましたが、そういえばチワワちゃんのように小さな可愛らしい子たちだっているのです。

小分けのアイデアは
1)ベーシックなソーセージに切り込みを入れる(1回分がわかるように)
2)はじめから小さく切ったものを小パックとして用意する。

というような方法が話し合われました。

「1回分」の適切な量を私たちが分かっている必要があります。
そして、どの大きさの犬を「1回分」量の基準にするか。

スタンダードな量を決めて、より小さな犬、より大きな犬にはそれぞれに合わせてオーナーに調節してもらうように表示したり、栄養成分などの製品情報を公開して、利用する人にこの製品の知識を持ってもらうなど、いろいろな方法が考えられます。(そこでこのnoteに連載記事を載せることになったのです。)


小分けのお試し。1スライス30g。


こんなイメージ。


使ってみると


試作中の小分けパックを実際に使ってみると、意外と便利でした。

ファームはいつでも大忙し。
犬猫から家畜の世話、書類やスタッフの管理・会計、出荷や配送、資材の手配や関係各所との折衝など目の回る忙しさです。

朝一番、そして牧場の餌やりが終わった夕方、家に帰ってきて早々に犬たちの食事の準備をするときに、パックを開けてポトンと1個ずついつもの食事に追加する。

あとはパックの口を適当に止めて冷蔵庫に入れるだけ。
まな板も包丁も手も汚れない。
この手軽さは魅力です。

缶詰やジェルタイプならまた、ひと手間あるのです。

1パックに1個30gが10ピース入っているので、大型犬2頭が毎日1回食べるなら5日分。

たまの楽しみで半分ずつ割ってやるならもう少し保ち(もち)そうです。


さて、製品の仕様がほぼ固まり、本格製造の前に栄養成分検査と安全面の検査を依頼することにします。

#4につづく