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霞が関でのマネジメント

こちらに来てマネジメントについて、ん?と思うところがよくあります。


マネジメントとは

「マネジメント」の概念は、アメリカの経営学者、ピータードラッカー(P.ドラッカー)が、1973年に刊行した著書『マネジメント』の中で提唱した言葉だとされている。
マネジメント:組織に成果を上げさせるための道具・機能・機関
マネージャー:組織の成果に責任を持つ人物



 マネジメントもマネージャーも「組織の成果」が冒頭に来ていますが、そもそも組織の成果が定義されていないように感じます。


 以前にもミッションが定義されていない(少なくとも説明を受けることがないし、知らない)ので成果が何かもわからない、共通の物差しを持っていないため、とりあえず目の前のTO Doリストをこなしていくことに終始していて、どこに向かっているのか、どこまでいけばいいのか全く分かりません。給料やボーナスに反映されなくとも何をどこまでやったらいいのかわからないのは結構つらいです。

 昔は、東大卒のエリートがどんどん入ってきていたので、特別な指示をしなくても自分で考えて行動していたあるいは人口が増えていたので経済は上向き、税収も上向きでとりあえず目の前のことを頑張っておけばよかった時代だったのかなと思います。


 少子高齢化と失われた30年によって、経済は停滞、社会保障費は増大しこれまでの延長戦ではダメなことが明らかになり、働く人も少しずつ多様化してきた現代においては、今までのやり方ではダメなんだけど、自分たちがマネジメントされてきてないのでどうしたらいいかもわからない状態に見えます。


 企業であれば、ステークホルダーの目があるし環境変化に適応できなければ市場から撤退するしかないけれど、国民がステークホルダーとしての目を果たせておらず(見えないようにしてもいる)いつまでも伝統を重んじている(忙しすぎてゆっくりと考える暇もない)のかなと。


 そうはいっても、ブラックであることが報道されるようになったり、やりがいや成長を感じられないとして国家公務員を志望しない、途中でやめていく人が多くなっています。そのような中で働き方改革と言い出してはいますが、実際に変わるにはまだ随分時間がかかると思います。偏差値ではなく本当に優秀な人が目指したくなるような職種にしていかないと、結果的に国力が落ちていくことになるのでまず人を大切にして欲しいです。

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