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よく寝る子

今日は夜更かしの代償で少し寝坊をしてしまった。

7時間ほど睡眠をとったので、世間的には十分な睡眠といえるが、私の平均睡眠時間は10時間ほどなので、日中はあくびが止まらなかった。

振り返ると、産院にいる頃からとにかくずっと寝ている子供だった。
授乳をするのに寝てばかりいたので、助産師のおばちゃんが叩き起こしても起きずに困ったと、母から何度も聞かされた。

幼児の頃は、寝ながらご飯を食べていたし、小学生の頃は睡眠時間が足りなくて、毎日ぐずっていた。
中高になっても、朝起きることが出来ず登校頻度に支障が出たが、専門学校は昼からだったので、なんとか登校できた。

社会人になってからは、昼休憩が長く昼寝が出来る職場だった為、それもまたなんとかなったが、朝起きれないのは変わらず、家事を犠牲にし家にいる時はほぼ寝ていた。
一人暮らしの部屋はおよそ綺麗好きと言われていた面影は見えず、ストレスで体調も崩してしまい、あれよあれよとフリーターになってしまうのだが、それはまた気が向いたら書こうと思う。

病気を疑ったこともあったが、10時間寝ると日中眠くなることが少ないので、所謂ロングスリーパーなのだと分かった。
私は多分寝ることが下手なのだ。
目こそ覚まさないが、夢を見ることが多く、睡眠が浅い。
下手だからこそ、人よりも長い睡眠時間が必要なのだと思う。

なんとまあ、燃費の悪い体なのかとほとほと呆れてしまう。
ショートスリーパーの人の話を見聞きする度に、この人の方が私より人生を満喫しているのかと思うと、寝ることに罪悪感すら覚えた。
ロングスリーパーからショートスリーパーになったHowTo本のようなものを買って実践してみたこともあるが、見事に私の体には適用せず本棚に埋もれてしまった。

母に相談すると、深く考える性格だから脳が人よりも疲れちゃうのかもねと、解決策ではなく捉え方を教えてくれた。
そういうことを聞いてるんじゃないんだけどなと思ったが、まあいいかと思えるようになった。

こうして書いてみるとよく寝る子であることで、困ったこともあったが、寝ることは別に嫌いではないのだ。
微睡みながらタオルケットの柔らかさを感じる時や、冬の寒い日に羽毛ぶとんの重さを感じた時に、寝るのが好きなのだと分かってしまう。

ここ3日間は秋の風がようやく通るようになり、益々布団が離せないのを感じる。
帰宅して5時間寝てしまったのに、また眠たくなってきた体に呆れつつ、そろそろ寝ようと思う。


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