ついにマツダRX-7(トミカ)を買った話
数年前。
世に彼が出て話題を呼んでいた時、どれほどその現象を冷ややかに見ていたことか思い出す。
名探偵コナンに出てくるキャラクター、
降谷零
安室透、
バーボン
という3つの顔を持つ男。
トリプルフェイスと呼ばれるミステリアス過ぎる公安刑事。
まあ、ハマってしまったのだ彼に。
当方、アラフォー。
ただでさえコナンの純愛カップルの新一✕蘭に耐えられず、本編も映画も鑑賞卒業してかなり経つ。
何年も見てなかった。
のに、ここにきて急に彼が出てきた。
しかも世で百億の男と騒がれ始め、その人気がメディアを騒がす頃には全く冷たい視線で俯瞰していたのに。
今やこの有様である。
この有様とは、彼の愛車のトミカを買う奇行を指す。
はまったきっかけは、実にぼんやりだ。
ちょっとした二次創作を見てしまった時なのか、本編を見た時か、悪魔のような友人に布教された時だったか、どれかだと思う。
今までハマってきた九州男児のフィギュアスケーターの彼は、ラストシーンでロシアに嫁に行ってしまい、続編の映画も宙ぶらりんで何年も動いていない。
ちょうど二次元に飢えていた。
魂を脳ごと揺さぶられる、今度こそ続編に当分は困らない御長寿作品の濃いキャラを推したい願望があった。
その全ての条件に当てはまる男が、降谷零だった。
取り憑かれたバーサーカーのように銃をぶっ放し愛車を駆り、国家権力を使いまくり、危険な組織に命がけで潜入し、子供探偵に跪く。CV古谷徹
かっこよくない訳がない。
しかも同志とも言える警察学校の仲間はみな殉職か事故死済みときた。
孤独と死が付き纏うという、宿命濃過すぎる影が彼に貼りついている。
前述のフィギュアスケーターの彼とはコントラストが大違いで、いっそ自分の男の趣味に笑ってしまった。
なるほど、色んなのが推せる私だったのね、と。
そんな彼が様々な思いを込めて、色んな場面で乗るのがマツダのスポーツカーRX-7だ。
軽量化がとことん図られた車らしく、流線型の美しいデザインで、映画ゼロの執行人では大活躍のうちに殉職したように見えた。
普段アニメにハマっても、基本グッズは買わない主義なのだが、これは欲しくなってしまった。
というわけで、大人の力で、早速トミカの降谷零モデルをポチり。
到着を待っている。
今年のお盆、これでご先祖様には帰ってきていただく予定。
親の許しも取り付けた。
さて、お帰りの牛車はなんの車種にするか、それが問題だ。