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わたしはもうこの世でやりたい事がないんです...

女性「神様、わたしもうこの世でやりたい事がないんです」


女性「あなた様のところに行きたい」


神様「あなたにはそちらに行く時に、渡したでしょう?」


女性「えっ!?」


神様「そちらの世界でたくさんたくさん笑えるための贈り物を…」


女性「失礼ですが…そんな物はわたしは頂いておりませんが…」


女性「他のみんなは楽しく笑っています。わたしだけ頂けなかったのでしょうか?」


神様「誰かに盗まれたのではないのですか?それとも落としてしまったのではないですか?」


神様「光を感じるチカラ、風を感じるチカラ、色を感じるチカラ、匂いを感じるチカラ、歌声を感じるチカラを確かに渡しましたよ」


女性「いいえ、神様。そんなチカラはわたしにはありません」


神様「『遊戯』の箱に入れて置いたのですが、何か別の箱に入れ替えましたか?」


神様「そちらに着いてまもない頃、あなたは確かに楽しく遊んでいましたよ」


神様「でも次第に、期日を決め、ルールを作り、競争し始めたのを私は見ました…」


神様「渡したチカラを使わずに考えることばかりし始めたので、残念に思っていたのです」


神様「『遊び』の中にあなたへの愛のすべてを詰め込んでいたのですよ」


女性「わたしはどうすれば?」


神様「そこはあなたの世界。

善悪などないのです。

あなたのそばで子猫が自分のしっぽを追いかけて、ぐるぐると回って遊んでいます。

何からも自分を縛ってはいけませんよ」



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