今回のFOMCにバイデン大統領の影

今回のFOMCでFRBの利下げに前のめりな姿に驚いている人が多いと思いますが、このFRBの方針の急変にはバイデン大統領の影を感じています。
理由は次のとおりです。
1:物価の沈静傾向は確かにありますが、まだまだ利下げを発表するには時期尚早な状況です。前回のFOMCでも状況確認と言っていましたが状況は大きくは変わってはいません。それが12月に入りもっともタカ派のウォラー理事が利下げの可能性をコメントするなど急速に方向転換している。
2:日銀の上田総裁も12月に突如ゼロ金利を解除することをコメントをしました。これに関しても急激な変更との印象は否めません。情報筋ではアメリカの金融方針の変更の連絡があり、それを受けてのコメントと言われています。
3:2024年は大統領選挙の年ですが、現職の大統領は経済状況が悪ければ再選できないのは明らかなことです。ましてバイデン大統領はトランプ前大統領に苦戦と言われており、ここで経済のテコ入れをせずに指をくわえているはずはありません。もともとFRBに対してはインフレ退治は2023年内に終わらせることを早い時点で指示していたのだろうと思います。それだからこそFRBは急ピッチでの利上げをしていたのだろうと思います。

従って、今回の利下げは24年の6,9,12月に行われると予想されていますが、万が一にもこれが後ずれしたり、利下げ幅が縮小することはないと思います。もちろん、利下げが早まり、また利下げの幅が拡大することはありますが。

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