がみいぴろ

きっしょいことしか書きません。

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腹膜がん患者の家族の気持ち

日記 2024年1月17日 私の母は腹膜がんを患った。発見したのは2022年の6月ごろであり、その時点で初期ステージから進行していた段階と言える。当時の僕はあまり問題視していなかった。社会人になったばかりで母の事を気遣う余裕がなかったのだろう。しかし何よりも、母のガンは治るとしんじてやまなかった。そこからの1年間は生活に支障は無く、通院しながら仕事もやっていた。  翌年の5月、GW休暇中に実家に帰省した。母がいるはずの祖母の家に訪れたが、母はいなかった。同じタイミングで叔

    • 【ミニ小説】童貞卒業で学んだこと

       時は令和から平成の終わりに遡る。天皇が生前退位を発表し、世の中が1つの時代の区切りを付けようとしてた時だ。  時村宏樹は童貞だった。下関の高校を3月に卒業し、長崎の国立大学に進学して2ヶ月経った頃だった。頑張る目的というものを失っていた。高校までは受験勉強があった。志望校を決めてひたすら勉強する、やることが明確であった故に毎日がエナジェティックでいられた。だけど大学ではどうであろうか。ただ家で悶々としている日々だけだった。    そこに1件のLINEが入ってきた。

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