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宙組「カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜」観劇日記

トップコンビ同時退団の時だけ見られる、緞帳前の夫婦漫才が大好きなカンブリア記です。皆さんこんばんは。

いやー、真風涼帆さんが退団されましたね。私、この公演は幸運なことに宝塚、東京で一回ずつ観ることができまして、先日の大千秋楽はライブ配信で見届けることが出来ました。とても心が温まる、すてきなサヨナラでしたね。

私が真風さんを初めて認識したのは、太王四神記でチョロの役をされていた時だったと思います。確か下級生からの抜擢でしたが、その時は「ああ、劇団はこの子をスターにしたいのかな」ということをぼんやりと感じる程度でした。その次はオーシャンズ11のライナス役だったと思います。男役を引き連れてセンターで歌い踊るのをみて、水夏希さんみたいな雰囲気で、すてきな男役さんになったんだなと嬉しかったです。そのあと美弥るりかちゃんの組替えに伴って星組3番手になってからは、柚希礼音さんがダンスの人でしたから、色々な迫力のある群舞が見られるのが楽しかったです。あの頃は柚希さんセンターの後ろで、ギラギラのキメキメで踊る紅ゆずるさんと、その反対側でクールにスタイリッシュに踊る真風さんという、二人の温度差を楽しむという大人の遊びをたしなんだものでした。

それでは前置きはこの辺にして、カジノ・ロワイヤルの感想です。
いやまあ、「これ、007なんか?」という疑問は横に置いといて、楽しくて見応えのある作品でしたね。サヨナラ公演がしめっぽくならず、こういう前向きな作品なのは嬉しいなと思います。所々小ネタが仕込んであって笑えましたし。

真風さんのジェームズ・ボンドは、「これボンドなんか?」という湧き上がる疑問を力技で納得させてしまうという、稀有なボンドでしたね。切れ者で冷静で仕事ができる、この人はこういう役がホントに良く似合います。ネバセイのジョルジュも同じ雰囲気でしたが、私はどちらかというと今回の方がイメージに合ってた気がしました。

ヒロインの潤花ちゃんは、デルフィーヌ。まさかのオリキャラでした。潤花ちゃんこれで退団なんてもったいないですね。あのキレのあるダンスをもっともっと見たかった。意志が強く最後までブレないヒロインは見ていて気持ちが良かったです。

キキちゃんのル・シッフルは、歌もお芝居も安定の素晴らしさなんですが、何と言っても殺陣がすごかったです。3回見たけど毎回すごい迫力で、一歩間違えたら大怪我しそうでしたし、キキちゃんも真風さんもお見事でした。

ミシェル役のずんちゃん。私、最後にデルフィーヌはボンドと別れてミシェルの所に戻ってくるのかな、と思いながら見てたんですよ。そしたら何とアナベルとくっついちゃったので度肝を抜かれました。最後二人で逮捕されるシーンがなぜコメディっぽくなってるのか、最初に観たとき全く飲み込めなかったんですが、二回目からは楽しく見れました。

全体を通して、カッコいい歌とダンスシーンがちりばめられていて、登場人物一人ひとりにも見せ場があり、とても楽しい作品だったなと思います。そして最初にも書きましたが、退団だからといってしんみりしてなかったのが良かったと思います。いや、しんみりするサヨナラがあってもいいと思うんですが、こういうからっとしたサヨナラが真風さん、かのちゃんらしくてすごく良かったなと思います。


4月に宝塚で観劇した時は幸運なことに桜が満開の時期でした。ヅカオタ歴長いけど、桜のきれいな時期にタイミングよく観劇できることってあまりないので、嬉しくて写真を撮りまくってしまいました。宝塚ホテルと桜の組み合わせが特にお気に入りです。


それでは、今回はこの辺で。
余談ですが、ふと気づいたらnoteの下書きに書きかけの記事ががアホほどたまってたので(書き始めるけど完成させるのをサボってました)、順番に書き上げてアップしていきたいと思います。
ではでは、あでゅー。

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