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星組「めぐり会いは再びnext generation・Gran Cantante」観劇日記

今回は、星組「めぐり会いは再び・グランカンタンテ」の観劇日記です。実は観劇に行ったのは5月下旬で、本当はもっと早く書き上げるつもりだったのですが、何故かその時買った萩の月の感想だけ書いて満足していたという謎の失態。

先日の東京公演の千秋楽も配信で見届けられたので思い出しながら書きたいと思います。

めぐり会いは再びnext generation

あのルーチェの10年後ということでどんな感じになるのかなと思ったら、おませで生意気なまま大人になっててちょっと面白かったです。
でもあのオルゴン家の人達(お父さん含む)の中ではルーチェが一番の常識人に育ったんじゃないだろうか。
何だかいつも自信が無さそうにしてるけど歌えばメチャクチャいい声だし、踊ればバッキバキに踊れるし、顔は礼真琴だし、一体何で君はそんなに自信がないんだと言いたくなる。
今回のお話はルーチェが自分の自信を取り戻して、ガールフレンドとも仲直りして、最終的に王子さまになるお話です。文字にしたら訳分からんけど本当にそうなんよ。

ガールフレンドは、前回名前だけ出てきたアンジェリーク、ひっとんです。
いやー、ものっっっそい可愛かったですよ。n回目の「天使って本当にいたんだ」案件ですよ。
実は身分を隠したお姫様ということでちょっとワガママな所もあるんですが、ひっとんが丁寧に演じていて、見ていて嫌な感じがしなかったです。あの「謝ってくれたら許してあげてもいいんだからね」の手紙も、仲直りしたくて一生懸命書いてた姿が目に浮かぶ。

ルーチェが居候しているレグルスはせおっち。何だか登場した時から「頼りになるお兄さん」感がすごかった。レグルスさん、探偵事務所を経営してるらしい。なるほどなるほど。頼りになりすぎて居候を4人も抱えてしまってます。

花婿選びでルーチェのライバルになるのはロナン。極美慎君、最近どんどんイケメンになってきて嬉しいです。ロナン君、自信満々だけどものすごい音痴。これあれだな、ルーチェと足して2で割ったら丁度いい感じになるな。

小柳先生の作品を見ていていつも思うのですが、登場人物ひとりひとりが凄く個性的で、それでいて物語全体もきちんと芯が通ってるんですよね。何より演者がみんな生き生きと演じているので、見ていてすごく楽しいです。

今ここにあげた人たち以外も全員個性的で、それぞれ面白い人ばかりでしたが、一番印象に残ったのは水乃ゆりちゃんのアニスでしょうか。レグルスさんちの居候の一人で、発明家の卵らしい。
実は彼女がこの物語を解決に導くカギを見つけるんですよね。たぶんこのお話の中でぶっちぎりのMVPだと私は思っております。

初演から数えて今回、三作目となった「めぐり会いは再び」でしたが、また四作目を期待させてもらえるような終わり方も嬉しかったです。
個人的にはロナンとジュディスのその後とか見てみたくなったのですが、皆さんはいかがでしょうか。

Gran Cantante

スペイン語で「素晴らしい歌い手」という意味だそうで、藤井大介先生がこっちゃんを称えてつけたタイトル。
そのタイトルの通り全編スペインが舞台になったショーでした。
プロローグではこっちゃんのソロのあと、男役さんがマントをもって大階段を降りてきて、何だかネバセイのフィナーレを思い出して驚きました。
何を隠そう、ネバセイのフィナーレを見て、男役のマント+群舞を宝塚の新しい定番に加えてほしいとnoteに書いたオタクはこの私です。
「藤井先生、ひょっとして私のnote見てくれたんか!?」
んなわきゃあない。(←タモリさんの声で読んでください)

中詰は、スペインをテーマにした宝塚のナンバー。懐かしい歌もたくさん聞かせてくれて嬉しかったです。昔の歌を今の生徒さんの声で聞くとまた新鮮味があっていいですね!

全体的に、熱くてフレッシュな今の星組にピッタリのショーだなと思いながら観てました。
実は今回、席が上手の端っこだったのですが、斜め前に背の高い人が座ったのでちょうど舞台のセンターが見えなかったんですね。
「あー、今回はハズレ席だな」
と思ったのですが、ショーでこっちゃんが上手の銀橋に来るたびに視線を送っていただけたので、ハズレ席が見事に神席に昇格しました。こっちゃん、ありがとう。

さて、そんなことを書いているうちに公式サイトでは次回作「ディミトリ〜曙光に散る紫の花」の先行画像が出ましたね!メチャクチャかっこいいし、衣装もすてき。
こんなん、公演オリジナルパッケージの萩の月が一瞬で売り切れるやつですやんか

実は私、原作まだ読めてないんです。早く読まないと。と思いつつ、ここは公演の帯がついた文庫本が出るのを待つべきかも。
いやー、楽しみですね。


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