東京宝塚初観劇!宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」観劇日記
いやー、行ってきましたよ。16年前の自分に「おぬし、いつかこんな日も来るからめげずに頑張れ」と言ってやりたい。
感激のあまり時折文章力が行方不明になるかと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
では、行ってみよー。
第1幕
ジョルジュとキャサリンの出会いは、ハリウッド映画の制作発表会。原作者のキャサリンが、自分の意図しない内容の映画になっていると抗議に乗り込みます。そこで撮影を中止するしないの騒ぎになり、大暴れしているキャサリンはジョルジュに写真を撮られてしまいます。
その日の夜、ジョルジュの宿泊先を訪れたキャサリン。自分の写ったフィルムを返すよう求めると、「キスしてくれたら返してあげよう」という、「※ただしイケメンに限る」なセリフも飛び出しつつ、フィルムを返してもらいます。お互いの身の上話などした後、夜明けのドライブで親睦を深める二人。何だか楽しそうでいいなあ。
この後、映画ロケの下見のためにスペインに向かったジョルジュ達。舞台は人民オリンピック開催前夜のスペインに移ります。
この、開会式のリハーサルのシーンがメチャクチャかっこいいです!音楽もかっこいいし、マタドールと娘役が踊る後ろで旗がびゅんびゅん回るし、そうそう、分かってるやん小池先生!!
去年開催された某オリンピックの開会式よりも数段良かっ・・ゲフンゲフン。
そりゃ、エレンも写真の1枚くらい撮りたくなるよね、分かるわ~と思っていたのですが、ここでフランコ将軍の指揮する反乱軍がバルセロナに向かっているという一報が入り、敢えなく人民オリンピックは中止となります。舞台稽古までしたのに中止が決まるという鬼のような展開。
実際、ここからは物語がスペイン内戦に突入するので、かなり重厚な展開が続きます。バルセロナでの反乱軍と共和国側の戦闘シーン、凄い迫力でしたね。留依蒔世さんが演じていたのはドロレス・イバルリという実在の女性だったみたいですね。この辺り、もうちょっと勉強してから臨めば良かったと少し反省。
バルセロナでの勝利の後、ヴィセント達民兵の前にアギラール君率いるPUSK(統一社会党)とPOUM(統一労働者党)が争いを始めます。アギラール君は演説で、「戦闘に勝つためには組織された軍隊が必要だ」と。それに対してヴィセントは「権力闘争に巻き込むな」と一蹴。あれ?アギラール君べつに間違ったこと言ってなくない?
ジョルジュは、今は仲間同士で争ってはならないと訴え、One Heartの歌で第一部の幕が降ります。
第2幕
サンジョルディの祭りの場面。ここ、宝塚らしくて大好きです。というかずっと殺伐とした場面が続いてたので、ここで一時的に自律神経が整います。
しかし、この後すぐにサクラダファミリアはPUSCの管理下となり、キャサリンはアギラールの協力のもとラジオ放送を続けることに。実はアギラールの目的は、キャサリンを利用し、自分のものにすることでした。が、あまりにもキャサリンが言うことを聞かないため(そりゃそうだよな)、コマロフに命じて鎮静剤を打たせます。あかん、それはアカンよアギラール君・・。
その後PUSCが主催するチャリティイベントのシーン。ジョルジュが見張りを次々にクロロフォルムみたいなので眠らせてスマートにキャサリンを救出します。
ジョルジュはホントにどれだけ仕事が出来たら気が済むんやろう。第一部でもただのレストランで緊急オペとかしてたし。何にせよ、キャサリン良かったな。
しかし、どうしてもキャサリンを諦められないアギラール。何とヴィセントの実家まで追いかけて銃で脅して連れ戻そうとしますが、ここでコマロフさんに後ろから撃たれてしまい、アギラール君退場。
うーん、何とかして反乱軍に勝とうとした所までは悪くなかったんだけどな・・でも薬漬けはダメよ、アギラール君。最近そういうの超厳しいからね。
さていよいよクライマックス。オリーブの木の下で、ジョルジュは自分の撮りためたフィルムをキャサリンに託し、アメリカに逃します。ここは涙なくしては見られませんでした。
孫娘のペギーの姓がマクレガーということは、ペギーの父親=キャサリンの子どもはジョルジュとの子で、キャサリンは未婚のまま産んだのかな・・
ヴィセントだけは恐らく生き延びたのだろうと思うので、そこはこのお話の中で救いでした。
全体的に、スペイン内戦を扱っただけあって重厚感があり、ともすれば暗くなりがちなテーマなんですが、歌や踊りが盛り込まれていて宝塚らしさもしっかりと感じられる作品だったなと思います。そしてやはり歌が名曲ばかりで、これは劇場で聞いてこそ響く歌だなと感じました。
それではフィナーレ、行ってみよー。
あのー、アノ話していいですか?マントの話していいですか?いや、噂には聞いてたけど何ですかあれは。カッコ良すぎませんか。
男役+マント+群舞なんて、格好いいものと格好いいものと格好いいものを組み合わせたら格好良くなるに決まってますからね(文章力が行方不明)。ちなみに私、観劇直後はこんなツイートしてましたわ。
その後のキキさんセンターの男役の群舞ではニッコニコしながら踊るずんちゃんに私は釘付けでした。そう言えばアギラールの時はあんまり笑ってなかったもんな。(あったとしても悪巧みの笑顔とか)そんな役柄から離れてニッコニコで踊るずんちゃんを見て私もマスクの下でニッコニコでした。
ホントにいつも思うけど宝塚のフィナーレって凄い発明ですよね。お芝居が悲劇でも、フィナーレがあるだけで劇場を出るときの多幸感が凄いですからね。今回に限ってはマント+群舞だけで悲劇を浄化できた感あるし。
男役のマント群舞は、黒燕尾やチョンパみたいに宝塚の定番に加えてほしい。小池先生よろしくお願いします。きっとオタク達の寿命が伸び続けること請け合いです。
作品の感想だけでかなり長くなってしまったので、次回は番外編として、初めての東京宝塚劇場の感想などを綴りたいと思います。皆さま、お楽しみにー。
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