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初・東京宝塚劇場 4月の日本晴れ珍道中

2022年4月某日、東京有楽町駅、それは素晴らしく晴れ上がった日でした。
前回の宙組公演観劇日記の続きです。
ここでは、カンブリア記とだんな氏が生まれて初めて東京宝塚劇場を訪れたときの感想を綴りますよ。

4月某日、だんな氏と私は期待で今にも全身はち切れそうになりながら、有楽町駅に降り立ちました。降り立ってふと、顔を見合わせました。
「で、どっちに行けばいいの?」

今思うと、二人とも行きあたりばったりの性格ですからね、「駅まで行けば何とかなるっしょ」くらいにしか考えてなかったワケです。
ところが、駅まで行っても何ともならないんですね。まず、阪急宝塚駅みたいに改札を出たら「こっちが劇場だよ!」の看板とかあるだろうと思ってたんですが、なかったんです。
なので、とりあえず駅を出て辺りを見回して、何ていうかあの、多面体に細長い煙突がついたみたいな建物を探してみました。しかし一向に見当たらない。あんなに大きい建物が見当たらないんです。だって周りも大きい建物ばかりですからね。

「これが東京・・コンクリートジャングルか・・・」

私の中の月影先生が「恐ろしい子・・!」と白目を剥いていたのを横目に、だんな氏は
「劇場は何丁目?」と駅前に設置された地図の前で劇場を探しているではありませんか。
そんなこんなで、スマホのグーグルマップも使いつつ何とか道筋を見つけて歩きだしました。

歩くことおよそ5分、ついにあの見覚えのある建物が現れました。

「エリオ、来たわ・・・とうとう来たわ」
(哀しみのコルドバ)

いつも写真や画面の中でしか見たことのなかったあの建物、まさか肉眼で拝める日が来ようとは。
ひとしきり浮かれて写真を撮りまくった後、まだ開場してない時間だったのでとりあえずお昼を食べることにしました。

昼食について

劇場の前の日比谷シャンテというところで食べました。

日比谷シャンテ、もちろん初めて行ったんですが、これだけ食事できる所が一箇所に集まってるの凄いですね!しかも和洋中ぜんぶ揃ってる!
宝塚の方は、食事する所は探せばけっこう豊富にあるけど色んなところに点在してたりしますからね。大劇場の中だと、時間帯によってはレストラン満席の時もあるし、幕間に外に出て食事するのは時間的に厳しいし。
それを考えると劇場の目の前にレストランが集まってるのは嬉しいですね。
あと欲を言うとすれば、公演ランチとか作って欲しかったですね。いや、もしかして私が見つけられなかっただけかも知れないけど、ひと通り見て回ったけどなかったんですよ、公演ランチ。
あれは、劇場提携のレストランでしか提供できないという取り決めでもあるのかしらん。
せっかく東京にあるんだから公演オリジナルもんじゃ焼きセットとかあると良いですよね。作ってくれないかなー。

キャトルレーヴについて

キャトルも日比谷シャンテの中に入ってるんですね!
よくよく確認してみると、元々は劇場の中にもあったみたいですが、昨年12月で劇場内のキャトルはいったん閉店したそう。この春に移転オープンということだったんですが、私が行った時はまだ新店舗はオープン前という状態でした。
なるほど、どうりで東日本の全ヅカファンを受け入れるにはずいぶん小さいキャトルだなと思いましたよ。
5月にオープンした新店舗の方は、売り場もかなり広くなってて快適みたいですね。行ってみたいなー。

劇場について

さて、よい時間になってきたのでいよいよ劇場へ。入口がそのまま改札になっていて、入るとすぐに見覚えのある光景でした。

劇場の中にレストランもキャトルもないのは少し寂しい気もしますが、今のご時世ではその方がメリットも多いかも知れませんね。
何にせよ、まったく初めてきた場所なのに建物に入ると見慣れた光景が広がってるのは何だか不思議でした。

まとめ

まずシンプルな感想ですが、東京宝塚劇場は思った以上に大都会の中にありました。色んな方が兵庫県の方の宝塚を「ムラ」って言う理由がやっと分かった気がしましたよ。

兵庫県の方の宝塚大劇場は、花の道を歩いた先に「皆の者、よう来たな」という感じでどーんと建ってて、花總まりさんで例えるなら額田王やトゥーランドットのような感じ。
東京の方は、大都会のビルの中に「え?ワタクシ劇場ですけど?」といった感じで佇んでて、花總まりさんで例えるならメルトゥイユ夫人かスカーレット・オハラという感じでしょうか。
※個人の感想です。花總まりさんで例えたら分かりやすくなるかな?と思ったんですが、
かえって分かりづらくなってるかも。大丈夫かなコレ。

考えてみれば、元々は阪急の沿線開発で人を呼び込むために宝塚歌劇団が作られたわけだから、本場の宝塚では今でも町をあげて劇団を盛り上げようという空気がそこかしこにありますよね。
阪急宝塚駅を降りた瞬間から歌劇の町!といった感じで劇場の外でも中でも宝塚を堪能できるので、私のように首元まで沼に浸かっている人なら一日中いても退屈しないと思います。
逆に、沼に入るかどうか迷っていて足先で水面をツンツンしてる人なら東京の方が入りやすいかも知れませんね。

あと、東京の方はとにかく利便性がいいなと。最近は遠征からも遠ざかってたたんですが、今後は宝塚で見逃したら東京で何とかチケットをとって観に行くというのもアリだなと思いました。
あとはお財布との相談‥(ゴニョゴニョ‥)


Q.宝塚バウホールを花總まりさんに例えるとどうなりますか?
A.「レビュー伝説」のジジです。


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