幼い子どもも人を疑います、大人が原因で

私は現在、保育士として保育所で働いています。

その中で、前から気になっていたことがあります。子どもが何かをやらかす度に「○○もらお~」って言いながら、その子のものをとる(仕草をする)保育士が多いことです。下手すれば窃盗になるので辞めておけと言いたいですが、指示を通すのに結構いいみたいなので…(念のため言うと、私はしていません)

そんなことが日常的におきているので、給食の時間にこんな出来事が起きました。補足情報として、私は担任を持っておらず、日によっていろんなクラスに入って給食を食べます。

これはある日の3歳児の話。給食のデザートとして市販のゼリーが出ました。配膳された給食を全て食べ、最後にゼリーを食べようとする子ども達。ですが、カップのフタを開けるのに苦戦していました。それを見ていた担任が「手伝ってあげようか?」と子ども達に聞きました。その後に子ども達が言ったこと。

「せんせいにわたしたら、ぜりーはそのまま、せんせいがもっていったうんでしょ?」
「わたさない、ほうがいいよ」
「そうだね、せんせいにとられちゃう」
「それだったら、じふんでする」
「せんせい、なんでももらっちゃうもん」

それを聞いた担任が子ども達に放った言葉。「そんな幼いうちから人を疑うような心を持ってはいけません!」「なんでそんなこというのよ…」

一連の流れを見て感じたのは、普段から子どものものをとろうとするからでしょ、ということです。子どもたちから見た時、自分のものを取られそうになることが何度もあるので、渡したら戻らないという理論が成り立つようです。

子どもが人への疑いをもつようになった原因をつくったのは誰ですか〜、と思いましたね。私も何かしら疑われるようなことをしないように気をつけないと、と思いました。最大限努力はしてますが、そのせいでいろいろ動きにくいなと感じます。

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