教員の採用試験っておかしいねって思う

各地方自治体で行われる教員採用試験、おかしいなと思う部分がある。2つもある。

1つ目、最終試験に合格しても、働けないことがあることだ。大学時代にその話を聞いて、「なんで?」と思ったことがある。採用取り消しの条件に該当したら働けないのは分かるが、該当しなくても働けない時があるのだ。

これを知るには、教員の採用の仕組みを知る必要がある。

まず、最終試験の合格者は、採用候補者名簿に名前が載る。退職者がいるなど、教員の数が足りない学校に、採用候補者名簿から誰をどこに配属するかを決める。

最終試験に合格しても、人手が足りると判断された時、どこにも配属されない人が現れる。その意味で、採用候補者名簿にいる人全員が配属先が決まるものではない。名簿には1年の有効期限がある。その期間の間に人手が足りなくなり、年度途中で採用される可能性もある。

採用が決まっても1年間は試用期間で、勤務するうえで問題ないと判断されれば正式に採用される。余程のことがない限り、正式に採用されるだろう。多少偏見はあるが、教員の採用はこういう仕組みだ。

とはいえ、原則4月1日から勤務することになっている。辞退者が多いなどの理由で、追加で合格者を出している自治体もある。人手不足のはずなのに、なんで採用されない人が出るような仕組みをとっているのだろう?あるだけ無駄な気がする。

もう1つは、試験に不合格だったとしても、講師という形で学校に配属することができること。最終試験で教員としては無理と判断されても、学校で教員と同じように働く、ということが可能なのだ。そうなると、採用試験をした意味って何だろうと思ってしまう。講師は担任を持たないという話を聞いたことはある。が、講師で担任をしている事例を知っている。もはや違いが分からない。

教員の採用試験で最終試験にたどり着いたら学校で働ける、と考えて良いのだろうか?

2つの相反する事実がある。これらが同じ試験で起きる可能性があるのだから、おかしいよねって思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?