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youtubeのコメント欄で有意義な時間と情報を得た話(フォーレとの出会い)

ユーチューバーのコメント欄を読んでもいいことはほとんどない。

そもそも自分じゃなくて投稿者に向けられたものだから、ポジティブな内容のものも、読んでる人の気持ちをさほどあげてくれるものでもない。

一方で、ネガティブなコメントは自分に向けられたものじゃないのに、
ながく胃に残り続ける気がする。

コメント欄って必要かなと思っていた矢先。コメント欄のおかげで一生大切にするであろう曲に出会うことができた。

事の経緯はこう。

ボロディン「韃靼人の踊り」


私は「韃靼人の踊り」という曲が好きだった。吹奏楽部だった時、なぜか一カ月だけクラリネットからオーボエに移動させられたという経験から、オーボエの代表曲として有名なこの曲を知りその魅力にはまっていった。
学校という狭い世界で生きていた私にとって、どこか気持ちの良い風を吹かせてくれた曲だった。

「韃靼人の踊り」とYouTubeで調べオーケストラ版として一番上に上がってくる動画を何十回も、何百回も見ていた。
ふとコメント欄をみていたところ、こんなコメントを見つけたのだ。

::『ダッタン人』のオーボエの旋律を聴くと、どうしょうもないノスタルジーを感じる。心の琴線に触れる。涙が出る。 素晴らしいなぁ・・・・。
::それ凄く分かります!本当に泣きそうになりますよね
::これとスメタナの「モルダウ」とフォーレの「シチリアーナ」は自分的3大心が締め付けられる曲
::ノスタルジーね。なんかわかる 体を包み込むような安心感が懐かしさを感じさせるのかも
::それ凄く分かります!本当に泣きそうになりますよね

「ノスタルジー」というワードを見つけて、この曲に対して自分と同じ感情を抱いている人がいるんだと思えたのがうれしかった気がする。

だからこそ紹介してくれている曲を聞いてみようと思ったのだ。

そして見つけた曲ガブリエル・フォーレの「シシリエンヌ」

夢の中で聞いたことがあるような懐かしさと少しの切なさに、雷に打たれたような「これだ!」という感動におそわれた。

わたくし事すぎるが、最近この曲のピアノバージョンを練習している。
これから人生でぶつかった時に、一人で弾いてこの曲を愛でる時間があれば絶対にどんな世界であろうと生きていける気がすると思ったからである。

本題に戻ると、
コメント欄とは自分だけでは言い表せないような曲に対する感情を代弁してくれている人を探す場所であり、その曲を一緒に愛でる場所なのである。

教えてくれた人ありがとう。

メモ欄
「カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲」
「グリーンスリーブス」
スメタナの「モルダウ」
ダフクロの「夜明け」
新世界より第2楽章
チャイコン
トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」
パガニーニの主題による狂詩曲の18変奏

・アイロニー
・メランコリー

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