見出し画像

すずめの戸締まりを見て

11月11日に公開された映画『すずめの戸締まり』を月1のペースで見に行っている。すごく気に入っている作品なのでブログ1回目の今日は『すずめの戸締まり』の感想を書く。

『すずめの戸締まり』は公開時から話題になっていたうえ普段聴いているラジオのパーソナリティの方が声優として出演なさっていたので見にいった。

日本各地の廃墟にある扉(地震の原因となる「みみず」が出てくる扉)を閉めることを家業とする閉じ師 宗像草太が九州で出会った女子高生 岩戸鈴芽と廃墟の扉を閉めながら日本全国を旅する物語。

私はこの映画を見て特に2つのメッセージが心に強く残っている。

1つ目は、「人に対する感情は一つとは限らない」というメッセージ。
震災で亡くなったすずめの母の代わりにすずめを育ててきた叔母の環さんが「母親を亡くした子にはどうしても気を使うし、幼いすずめがいては結婚も難しい。最近はすずめが何を考えているのかわからない。」とすずめに思いをぶつける。そして、その後の場面で「さっき言ったことも本当の気持ちではあるけど、それだけじゃない。すずめがいたからこそ経験できたこともいっぱいあった。」とすずめに伝える場面からこのメッセージを感じた。
 
1年前に家を出て行った母に対して「なんで子どもを捨てたんだ、ひどい。」と腹が立ったり、「仕方がなかった。」と無理やり言い聞かせたりしていた。その一方で、「ママのカレー食べたい。」と思ったり、誕生日にメールをくれてすごく嬉しかったり、母に対する気持ちがごちゃごちゃの時にこの作品を見て「相手に対する気持ちが一貫していなくてもいい。」と思えてすごく救われた。

2つ目は、「あなたはちゃんと大きくなるから、未来は明るいから生きて。」というメッセージ。これは高校生のすずめが幼いすずめに伝えた言葉そのままだがこの言葉もすごくささった。今は養ってもらっているけれど、数年後自分は自立できているのかとか、なりたい大人になって働きたい会社で働けているのかと不安になることもあるけれど、未来は暗いことばかりじゃないと思えた。

ありきたりな言葉だけど、『すずめの戸締まり』を見て今のままでいいよ、と肯定してもらえた気がしてすごく救われた。あと1回は映画館で見たいなぁ。

長文失礼しました。最後まで読んでくださりありがとうございました😊

Instagram では本の感想あげています!こちらもよろしくお願いします。
→warati_moti


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?