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僕も、あの夏、青春を奪われた

皆さんは、「あの夏を取り戻せ」全国元高校球児野球大会をご存知でしょうか?

このプロジェクトは、私の通う武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の3年生大武優斗さんが発起人となり、失われた2020年夏の甲子園を取り戻すために起こした活動です。

戦後初めて夏の甲子園が中止された2020年。

当時高校三年生で野球部だった大武優斗が発起人となり、

学生や若者だけで「あの夏を取り戻せ」全国元高校球児野球大会を

運営することを決定しました。

全国から49チームを集め、本大会をあの「甲子園」で行いたい

という想いから、甲子園での開催を目指します。

あの夏を取り戻せHP大会概要より

大武さんの他にもこのプロジェクトの運営に関わっているEMCの学生がたくさんおり、日々彼らの活動を近くで見守ってきました。
彼らは、大きな壁に何度もぶつかってきました。当時の選手を集めること、甲子園球場を借りること、7000万円という運営費を集めること。正直私も難しいのではと思っており、無理だという声も多く聞いていました。ですが彼らはすべてを乗り越えてきました。そして、彼らは、11月26日にあの地で、あの夏を取り戻す準備を今、着々と進めています。現在、彼らは現在、最後の目標を達成しようとしています。それが、集客です。彼らは1万人を目標にしています。

ぜひ、11月29日に甲子園球場で彼らが夢を叶え、あの夏を取り戻す姿を見届けましょう!こちらから無料で申し込めます!

本当に運営メンバーの頑張っている姿に僕も日々刺激をもらっています。ぜひ彼らを応援してください

ちなみに、私は運営メンバーではなく、ただの近くで応援していた部外者です(当日はボランティアでスタッフをやっていると思いますが)。では、そんな私がなぜこんなに彼らを応援しているのか。

自分もあの夏、そして青春の1ページを奪われた高校生の一人だったからです。
私は、学年も競技も違います。ですが、2020年、2021年と部活の最後の一年を新型コロナウイルスのパンデミックにより奪われた一人です。

少し私の話をします。
私は、クイズがしたくて、実家から少し遠い川越東高等学校に進学しました。一年生の頃から積極的に大会に参加していき、大学生以下がレギュレーションの大会にも高校1年生ながら参加することもありました。すごく強いわけではなかったのですが、クイズをやっているときの緊張感や頭をフル活用している感覚が大好きで、毎日部活に出て、ボタンを押していました。
クイズの大会はオールシーズン行われますが、大きな大会などは長期休暇に集中的に行われていました。個人で一番大きな大会は、夏に行われる高校生オープンと呼ばれる全国の高校生以下のクイズプレイヤーが集う大会で、400人規模の大会です。団体で一番大きな大会は、AQLという大会で、各地域で予選が行われ、本戦が春に行われる大会です。埼玉県では、夏に予選、冬に県本戦で、上位3校が全国大会に進めました。
一年生の夏、高校生オープンに出場したときペーパー(筆記)予選で約400人中大体320位(記憶が曖昧ですみません)でした。すごく悔しくて、来年は150位以上に入りたい(それでも予選は通過できませんが…)と思っていました。
また、冬のAQL埼玉予選では、3位同率で4校が並び、得失点差で5位となってしまい、翌年の本戦シードを獲得するも、目前で全国出場を逃してしまいました。そこで、来年こそは全国へ行きたい、古豪なんて言わせないそんな思いで来年に向けて走り出していました。


AQLの様子 同年優勝の浦和高校に勝利したときの様子

ところが、3月になり、国内でも新型コロナが猛威をふるい、思うように部活ができなくなりました。GW開けに部長に就任したあとも、他校との交流戦ができなかったり、大会も中止が相次ぎました。ただ、クイズ界隈はまだましで、オンラインでクイズができる環境が揃っていたので(さすが賢い人の遊びですね)オンラインでクイズをやったり大会もペーパーのみやオンラインでの開催もありました。高校生オープンはオンラインペーパーになりましたが、現地で受ける緊張感がなかったことと、大会参加頻度が落ちていたこともあり、目標には届きませんでした。
また、冬のAQLもオンライン開催になってしまい、見方の顔さえ見えない状況でのプレーで、チーム戦ならではの声がけでのサポートもできず、結果、5位(同率ではないため、昨年より悪い結果)で終わってしまいました。部長として全国へ行くためのチームを作り、引っ張ってきた自分としては、煮えきらない思いもありました。年が開けてオフラインの大会が開かれるようになりましたが、引退への短い花道で、後輩の成長を感じながら、GW頃に後輩へ襷を渡し、引退しました。

自分も、あの2020年、2021年のラストイヤーには何か残してきてしまったような気がします。ですが、仕方のないものとしてそのままにしていました。
しかし、そのままにせず、自分たちであの地であの夏を取り戻そうとする彼らの姿にすごく心を動かされました。そして、単位を捨ててでもこのプロジェクトに向かっている彼らの姿を尊敬します。僕は、彼らの活動を最後まで近くで応援したいと思います。


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