Amazonタイムセールで映画『ミッドサマー』の豪華版3枚組を買った話

やっぱりセールと聞くと買いたくなっちゃう。
だって女の子だもん。

大好きな恋愛映画の「ミッドサマー」のBlu-rayをついに手に入れた。

とある人物に影響を受け、観たい観たいと近所のGEOに走ったのは2021年6月25日。(らしい。GEOのアプリの履歴に残ってた。今考えると本当に夏至の時期に借りてる。)

ちなみにとある人物とはこちらの方。

そして観た。すごく良かった。

前評判でホラーらしいということは聞いていたけど、お化けや幽霊系ではないとも聞いていたのでとても安心していた。実際そうだった。

幽霊は怖い。本当に怖い。
物理法則に従ってくれるものなら何とか対処法がありそうで、少しだけ安心できる。予想もそこそこできるからびっくりも許容範囲。
それがない幽霊は本当に恐ろしい。

ホラーというよりは、どちらかというとサスペンスであり、異文化交流。
価値観の違いが恐ろしいといった感じだと捉えている。
人間の醜さや不完全さが鮮やかに描かれ、とにかく画面が不気味に美しい。
主人公のダニーに感情移入して、ホルガに救われた気になった。

その後、しばらくするとミッドサマーはAmazonプライムやHuluなどのサブスクで観られるようになった。
当時の私は「送料無料のおまけが本質たるAmazonプライムさんでこんな強烈な映画を配信して良いのか…!?」と勝手に戦々恐々だったが、そもそもAmazonプライムさんはミッドサマー以前からかなりきわどい映画も配信していた。娼年とかね。
どうせ私が知らないだけで、子どもにサムネすら見せるのもおぞましいようなタイトルがたくさん配信されているんだろう。きっと。

そんなわけで様々なサブスクで字幕版・吹替版と時期を変え声を変えかれこれ今まで9回くらいは観たのではなかろうか。
短期間でこんなに繰り返し観てる映画はミッドサマーくらいだ。
何がそんなに私を惹きつけるのか、ホルガよ。

しかしこれまで私は、いわゆる劇場公開版しか観てこなかった。
ディレクターズカット版を観る機会を虎視眈々と狙っていたのだ。

そしてついにその時がやって来た。
Amazonタイムセールだ。
Blu-rayやDVDが3割引くらいになっていた。
すごい、すごいぜAmazon。
ディレクターズカット版を含む豪華3枚組をカートに入れ、一応、一晩だけ考えて、翌朝ポチった。

購入した次の日には商品がやって来た。
さすがの配送力である。

きたる本日。
9時過ぎに起床すると、家族は全員出払っていた。
チャンスだ。
寝巻きのままリビングのBlu-rayプレイヤーにディスクを突っ込み、起動を待つ間に顔を洗い、着替え、母が皿にのせてくれていたあんぱんを咥えながら牛乳をコップに注ぎリビングに戻って来た。
やっぱ、あんぱんには牛乳よね。

それでもBlu-rayプレイヤーは起動中だった。
年季が入っているから仕方がない。起動してしまえばあとはよく働いてくれる良い奴だ。

メニュー画面が出てきて、色々触っていたら特典映像が気になってしまい、先にそっちを再生した。
監督やら演者やらが色々話すタイプの特典映像。
衣装とか建物とか、製作中の裏話みたいなのが面白かった。
30分弱だった。なかなかのボリューム。

ちがうちがう、ディレクターズカット版を観るのだ。
本来の目的を思い出して再生ボタンを押した。

ディレクターズカット版は何やら儀式が一つ追加されてるらしいということは知っていた。
逆に言うとそれ以外は何が追加されてるのか知らなかった。

なるほど、人間関係や個人の性格がより深く理解できる描写がカットされてしまったようだ。
9回も観てるから知らない場面はすぐ気づく。

マークは不快な人間だと思っていたが、冗談好きで大学とかでダラダラ話す相手としては楽しい奴なのかもしれないと思い直した。
ずっと一緒にいると疲れそうだけど。下ネタきついし。

クリスチャンは嫌な奴だねえ。改めて。本当に最低な奴だ。
いや、葛藤があるのは分かる。
でもいちいち姑息。人のせいにするしあまりにも自己中心的。
人が怒ったり悲しんだり困ったりしてるのをニヤニヤして見てるのもすげえ不快。
これじゃあジョシュも怒りますよ。

ダニーもこんな奴のどこが良かったんだろうな。
顔か?顔なのか?
誕生日のくだりとか、花束のくだりとか最悪。
そもそもの馴れ初めも気になる。どっかで言ってたかしら。
4年付き合ってるとしか言ってなかったよね??
9回見てるけどおぼろげ。
さっきと言ってること違うと思うかもしれないが、人間そんなもんですよ。

ウラとかマヤとクリスチャンの絡みのシーンあったのも良かったな。
公開版はホルガ側の人物紹介が淡白だったから助かる。
マヤ可愛いよな~~。儀式後は特に可愛い。

あとはモザイクがなかったのがとても良かったですね!!(満面の笑み)
局部を見たいとかでは決してないのだが、あれだけビビッドで明るい映像美のなかでぼやけてるところがあるのがめちゃ気になってた。
繰り返すが決して局部が見たいわけではない。決して。

まあそんな感じで今回のお買い物は大成功だったわけだ。

しかしこの映画の難点はやはり過激な描写である。
リビングで再生したは良いものの、途中で父親がゴルフから帰宅してしまった。

まさにアッテストゥパンのシーンの直前、家の鍵を開ける音で即座に電源ボタンを押したあの時の私は、中学生男子がよからぬ出版物を隠す時のそれと全く同じ反応速度だった。自分で自分を褒めてあげたいです。

還暦を過ぎている父に「72歳になると人生の冬が終了して…」とか言い訳をするわけにはいかない。ホルガを押しつけるわけにはいかないのだ。

家族が帰宅してしまってからは妹の部屋のプレイステーション4を拝借して一人こっそりと視聴を再開した。
途中で妹も帰宅したので二人で仲良く観た。
映画に合わせてなんとなくで歌う私に終始「きも~」と相槌を入れてくれた。ありがとう。

そんなこんなで、いい視聴体験であった。
今後はディレクターズカット版を観ることにしよう。
付録でついてきた読み物も面白かった。
作品への理解が深まった気がした。知らんけど。

みんなもミッドサマー観ようね。
定期的にホルガへ巡礼しよう。
スコール!!(両手ヒラヒラ~~~)

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