見出し画像

鯛焼きを尻尾まで食べたい。

 結論から申しますと、わたくしうつ病になってました。
 こんにちは、土鳩のえすきちと申します。
 これをご覧になる方は、おそらく殆どがTwitterのフォロワーさんなんじゃないかな?と思うのでご不要かもしれませんが、改めて自己紹介いたします。
 私は人から見ると真面目そうに見えるも根は全然真面目じゃ無い、自分と他人に甘く、多くの趣味のために命をかけ、自分の機嫌を取ることにおいては右に出るものはないと自負していたプロフェッショナルおたくです。

 うつになりやすい人の特徴として、
・真面目で責任感が強い
・几帳面
・完璧主義
・頑固
・他人の評価を気にする

 というのがあるそうです。
 これ病院で貰ったうつ病ハンドブックに書いてあったのですが、自分がうつ病になる以前も上記項目は茫洋とながら認識していました。
 そして目にするたび、自分は一個も当てはまらないから私は絶対ならないな〜と思っていました。
 なっちゃいました。

 今振り返ればあれれ私おかしいぞという事しかないのですが、いざその渦中にいると自身が見えず、水からじわじわ茹でられて「今日湯加減ちょっとおかしいですよね」って自分の感知機能こそが故障してることに気づかないまま大分仕上がってしまったというか、とにかく一番最初に大事な事をお伝えします。
 もうこれだけ読めば大丈夫な大事なことです。
 もしも、なんか変だな、これ自分が親しんだ自分の状態じゃないなと少しでも思ったら、もしも今現在思ってるラブなフォロワーもしいたら、とにかく早めに病院へGOGOGO!

「まだ我慢できるレベル」
「気のせいかも」
「こういう性格だしな」
「たまにこういうのあるし」
 まさにこれら4、5ヶ月前の私ですが、この時点で恐らくGOGGOGOだったのでした。遅かった。
 何故ならメンタルクリニックや心療内科は初診の予約が取れない。本当に全く全然取れない。お気持ち生存のチケットがご用意されない。
 病める街シンジュク、いや日本ディビジョン、どの病院、クリニックの方々もどれだけ毎日大変な思いでお仕事されてるんだろうかと思いました。
 電話がひっきりなしなのではないでしょうか。電話をかけた際の話し中率の高さ。この世の皆さんもう全体的にお疲れだ…
 そのためいざもう無理です!ってなってから病院だと思っても、相当先の診察になっちゃうのだ。
 そして弱った心にその待ち時間的な部分はもちろんですが、立て続けに断られるというのが結構ゴリゴリ削られました。
 私は茶碗蒸しくらいの歯ごたえ状態でようやく通院を決意して各所へ十数件電話をした結果、優しそうな声をした受付の方に、今は初診受け付けてない旨を聞いたり、気遣わしそうに1番早くて2ヶ月先ですって言われて、予約して電話切った後に泣いちゃった。
 この状態から2ヶ月先まで、はたして自分は自分の無事を保てるのかと。
 今やっと少しゆとり出てきて俯瞰するとそんな大袈裟なと思いますが、あの時は大真面目に、おおいなる世界にお前の居場所ないよと言われてる気がしました。
 後々に調べたら、動けるうちにまだ余裕があるうちに通う病院見つけようね、ってあらゆるところに書いてあった。一人暮らしならなおさらだよ。
 本当にそうでした。心療内科やメンタルクリニックの予約は動ける気持ちのうちに、本当に最高のアドバイスだった。
 これ最も大事な事で、人生のテストに出てました。皆知ってた??私は知らなかった。知らなかった人は今知った。知ってた人は偉い。だから大丈夫。
 でももし1年前の私がこれ読んでたら、へぇー!でもま自分は違うしな!って頭の後ろで手組んで口笛吹いてたと思う。はっ倒すぞお前の話なんだよ…

 もうお伝えしたかった大事なところは書きましたので以上で終了なんですが、ここから先は自身の整理整頓と今後のため、当時の自分の行動や頭の中身と状態を何故うつ病になったか、より、どうなっていったか、に重点を置いて記録します。
 もし読まれた方の中で、こういうの自分も当てはまるかも…なんていう方が万が一いたら病院にGOGOGO!違ったら別にそれでいいじゃない!
 私は今回初めて精神科・心療内科にかかるので、大変に緊張してたんですが、全然怖いところじゃなかった。社会の方がよっぽど怖い。

 ということで、つらつらと参ります。

あれ、寝れない

 仕事が早朝〜夕方だったり夕方〜深夜だったりと不規則なので、休日のうちに時差ぼけのような状態が調整できず、睡眠が上手に取れないことが日常的にありました。
 眠りも浅く、センシティブ膀胱なので夜中に必ずトイレに起きる、ちゅ〜るを所望する猫の鼻息で起きる、フェレットがゲージに餌をぶちまける音で起きる、隣室の『お風呂が沸きました』音に起きる、特に理由もなく起きる、加えて普段から入眠にも時間がかかる。
 そのためじんわり不眠が始まったこの時も、またこれか、くらいの気持ちで特に深くは気にしていませんでした。
 それが最初に、おやとなったのが「これは眠い!朝まで一杯寝よう!」と意気揚々布団に入ってハッと目が覚めたら夜中3時というやつ。それが深夜2時になり1時になり、挙句12時になり、知らず削り取られて追い詰められます。
 こういうのひと月に数回くらいはこれまでもあったのですが、あんな長く続くのはおかしかった。おかしみに気づけなかった。
 変な時間に起きてしまっても二度寝できれば文句はないのに、出勤直前までもう全く訪れない眠気。あいつら…どこいっちゃったの?
 そのくせセットしたアラームが鳴る15分前にカクッと眠気が来たりして、今頃来るなんてもう知らないッッ!って殆ど悔し泣きの状態で化粧するんですが、化粧のり最悪でしてBBクリームなんてもうコンクリに泥塗る方が簡単な感じ。
 マスク生活の唯一のありがたみよ。まだこの時はちゃんとフルメイクしてて偉過ぎる。最終もう眉毛だけ描いたら100点状態でした。
 毎晩毎晩、あ〜スッキリした!って感じの不可解に爽やかな起床この感じ…これは今日は流石によく寝たでしょ…なんか外まだ暗いけどって恐る恐るスマホで現時間を確認した時の絶望よ。
 何1時間ぽっちですっきりした感じ出してんの?騙されないよ。人間は寝ないと死んじゃうんだから。
 仕事中は緊張感や忙しさで眠くなる暇がないにしたって日中眠気がほぼないのが体のバグって感じでしたし、ガンガン動いて疲労困憊で帰宅してウトウトからの覚醒、そして朝までのお心お体弱らせ耐久コースまっしぐらのリピート、とにかく最悪でした。
 そんな最悪を2ヶ月ほど続けるうち、休日や夕方出勤の時にはまだ結構寝れてたのが、段々とそれも眠れなくなり最終形態、目を閉じると自分の鼓動がやたら大きく聞こえて昼夜問わず眠れずの4徹目を迎えてようやく、予約不要の病院に駆け込めたのでした。
 前に一度、同人誌を脱稿した興奮でアドレナリンが出過ぎてしまったのか3日間眠れなかった事があったのですが、嫌な記録更新をしてしまった。
 ちなみにあれだけほうぼう電話をしても初診を受け付けて貰えなかったのに、なぜすぐ診てくれるところが見つかったかというと、職場の産業医の先生が教えてくれた病院(ここも残念ながら初診受付は数ヶ月後だった)の方が、あそこなら…と別病院を教えて下さったからです。
 大変、大変、大変ありがたかった。この時も泣いた。あの状態で2ヶ月先まであのままだったら、自分がどうなってたかわからない。
 自分だけじゃダメな時は専門家頼るのほんと大事。自分が知らない事知ってる賢人、結構自分の身近にちゃんといるんだよね。

眠れないなら…

 不眠気味の方なら分かって頂けるのではないかと思うのですが、よく世で言われ、ものの本やらネット記事にも書かれてる「眠れないなら、何か楽しいことをすればいいじゃない」っていうの、うるせえ!今日も仕事なんだ平民は!なんとかしてどうにかして何が何でも寝れないけど寝ないと駄目なんだ!ってなりませんか。私はなってた。
 ベッドでは眠れないという失敗体験を定着させない方がいい、スマホを眠れない夜に見ると目が冴えちゃうぞ、言ってることが正しいのはわかる、本当に理解はしてる。でも不眠平民は正論で頬叩かれても納得はできない。
 数日ならともかく、1ヶ月ちゃんと寝れてないのにベッド以外の場所で体を起こして何かを楽しむパワーなど無いし、もう5、6時間悶々と眠れない憂鬱な自身の思考と膝突き合わせて対話してるより、面白いTLを眺めてた方がまだ追い詰められないし。
 ただ、寝れない間に目を閉じ考えてることの大半は考えても仕方のない事だったなと、眠れるアントワネットにようやくなれそうな今は思うのです。
 夜中延々考えてたのって、

・仕事のあれこれ
→今ここで考えてもどうにもならない
・この前の仕事のあれ大丈夫だったかな
→もうどうしようもない
・過去にしでかしたあれこれ
→もうどうしようもない
・今現在何かしでかしてるんじゃないかな
→しでかしてないかもよ
・何か酷いことが起きるかも
→なんで?
・大地震が起きたらどうしよう
→休日に非常用持出袋の中身を更新できたのは良かった
・人と生きる…とは
→(私という)人間には早過ぎたテーマ
・老後について
→眠れぬ夜の議題に絶対的に不向き
・どうやったら眠れるのか
→焦りで余計眠れない
・「目を閉じて横たわっているだけで身体は休まってる」
→ほんとにぃ?という疑いで余計に眠れない
・出勤まであと何時間あるんだろう
→これ時間確認したら負け
・眠る時って自分の舌のポジションどこだっけ、溜まった唾液ってどう処理するんだっけ、横寝の下敷きになった腕の位置ここで合ってる?
→もうこれ気にしてる時点で入眠無理
・そして仕事について
→実はあいつのこと愛してるんじゃないかってくらい頭占めてる

 上記のようなことを答えが出ないままベッドで考え続け、たまに往生際悪くリビングのソファーに掛布団持って行って横になってみたり、腰痛くなって結局ベッドに戻ってみたりしてるうち、カーテンの向こうが徐々にほの明るくなり雀がちゅんちゅん言い出し、どこかの家に新聞が配達されるブロロロ音、近所の家の朝餉の香りを添えた絶望のグッドモーニング。

 そんなのを続けて病院へ駆け込む直前、何がきっかけになるか分からないし、ここは一発趣味を楽しむのやってみようと本読んだり何か作ったり、眠れない時間を有効に使う方向へ行動を一回シフトしてみたら、これが全くもって楽しめず、思えばしばらく前から趣味に打ち込んでいないと気づきました。
 決定打は、休日おやつに買った焼き立て鯛焼き(粒あん)です。
 普段であればカスタード、粒あん、チョコ3匹平らげてなお余力があるというのに、その日は空腹状態だったはずなのに味がせず、飲み込むのにひどく苦労して、生まれて初めて鯛焼きをお残ししてしまいました。
 そこで他にも振り返れば自分の様子がおかしい気がしてきて、その辺からようやくですが、もしかして私まずい状態かもしれないと心から自覚した次第です。
 なんか寝れないな…が2週間続いた時点でさっさと予約取れば良かったんだよね。気づけばもう半年、出勤準備ギリギリにセットした目覚ましよりもずっと早く起きてた。
 なのになんで電話しなかったか、それはやっぱり自分はうつ病にはならないと確信しきってたからです。

安眠を求めて


 ただしこの私、毎晩ただ、何で地球の皆は寝てるのに私は眠れないんだ!とめそめそ己に拳ねじ込んでたわけではございません。
 色々試してました。調子よかったら、この辺もちゃんと効いたと思うし、絶対リフレッシュになった。
 軽い不眠や短期の不眠の方におすすめ!
 ヤダヤダッッ寝れない寝れない駄々こねてた私に快眠情報や病院情報を教えて下さった方々、その節は本当にありがとうございます。温かみ。

・カフェイン絶ち
・スマホ断ち
・エアコンの温度低めにする
・枕、布団を変えてみる
・おでこを冷やす
・目元を温める(蒸気でホットアイマスク柚子最高)
・白湯飲む
・玉ねぎを食べる
・バナナを食べる
・入浴する時間早くする
・お風呂の温度低めにする
・耳栓
・アイマスク
・遮光カーテン、窓とサッシの間埋める
・癒し系の音
・アロマ(猫を別室にしたところ悲しげに鳴かれ断念)
・軽いストレッチ
・シャッフル睡眠法(毎回ゴリラから始めちゃう)
・ドラッグストアの睡眠改善薬やサプリ
・内科行って漢方もらう
・規則正しい生活の努力(仕事的に難しく断念)
 
 つーかYouTube入眠コンテンツ聞いててうつらうつらできた時に突如流れる早口CMとオヨヨヨヨッって命救わせようとする王様、あいつら、あいつらども。

 結果から申しますと心療内科通院して処方薬貰って寝たら、起床して明るい窓の外と時計見て涙がザバッて出るくらい熟睡できました。多分、この15年で一番ちゃんと眠れた。
 今、睡眠に関して心配はあまりに眠りが深いので、私の膀胱が寝ている間にコンバンワッしないかだけ。本当によかった。
 身体のカレンダーがガタガタだったのかひと月に2回も3回も来てた生理も、規則正しく来るようになりました。眠るの大事。

見えないフラグ

 私は、食欲と趣味で脳が占拠されている人間です。
 自分は美味しいものを作って食べ、趣味の時間を楽しく過ごすため生きていると思っていたのですが、どうも日々を生き抜くのに食と趣味が必須だったようで、睡眠不足で集中力低下するにつけ、たまの自炊と日々のご飯、沢山あった趣味を心から楽しめなくなると、もうみるみる急降下でした。
 そして、落下してる間は自分が落ちてるとは、全く思っておりませんでした。最近周囲が目まぐるしくてどうも付いていけないなと思ってましたが、なんかそういう超短編SF小説あったよね。実は自分がすごい速さで落ちていたのだっていうやつ。
 全て、今思えばですが、だいぶ私変だった。
あちこちに立ちまくった真っ赤なフラグが全然見えてなかった。
 以下は、そのすでに回収には遅かった私のフラグについてです。

字幕の映画が追えない

 仕事から帰宅してなんか観るか〜ってNetflixやアマプラ、Huluのメニュー画面、溢れるコンテンツの中から本日の1本決める時間が好きでした。
 ところがこれが全然選べない。リフレッシュの為に何か選ばなくてはという焦りに繋がり、気分転換には程遠い状態に。下手すると1時間くらいメニュー画面スクロールしてた。
 これ不調とは関係無く夜な夜な結構同じような事してる方いらっしゃるんじゃないかなと思うのですが、私も前から選べないのはよくあることで、ただ以前は見たいものが多くて目移りしていたのに対し、この時は何かを見たい、新しい何かを吸収したいという欲求がそもそも薄れていて選べなかったんだと思います。
 それでもようやく大海から発見した、前から楽しみにしてた映画でも、冒頭3、4分で停止してそのままにしてしまうっていうか、これまでだったら普通に公開時に映画館に観に行ってたのに、それがほぼ出来て無い時点で実はすでに遅し状態だったのかもしれない。ドントブリーズ2に食指が動かないなんて絶対おかしかった。
 それから、なによりも流れる字幕が追えなくなっていて、話の筋がスムーズに頭に入ってこないので、結局何度も観た映画を吹替で流したり。
 最後に映画館で映画観たの推しが出るバルトしてたファンタビなんですが、いつもだったら絶対、どれだけ時間が遅かろうが早かろうが最初は字幕を選ぶのに吹替のチケット買ってました。(ただ井上和彦氏の声は最高である)
 そのうち家でしょぼしょぼ目擦って「あっ、視力低下か!」って字幕がくっきり見えるよう眼鏡作りに行ったんですが、この際行くべきはJINSではなくメンタルクリニックだった。

新調した哀しきメガネたち(と、猫)

何が食べたいかわからない

 なぜ、私は毎日食べたい物が尽きないのか。
 家族には、食欲の化身と呼ばれてました。
 地球上には珍しやかかつ美味な食材、面白い味があるのが嬉しく、転勤族なので地域毎の季節の食材を料理するのが趣味です。
 初見食材見つけたら絶対買っちゃう。(元気になったら「おかわかめ」料理して食べるって決めてる)


 一人暮らしの私の自炊は、生活健康維持より趣味の意味合いの方が強く、食べたい時に楽しく作る!がモットーで、これ趣味に人生かけてる私には欲を満たしかつリフレッシュもでき栄養も摂れる最高の趣味だったのですが、それはつまり、食欲が失せるか趣味を楽しめなくなるか、どちらかで総崩れになるという。

去年作った自炊記録本
『しまうまプリント』さん最強

 ドライブや1泊2日の小旅行も趣味で、これも結局はドライブした先々で、面白い食材を買いたいとか道の駅でご当地ソフトクリームやジェラートを食べたいとか、旅館の美味しいご飯が食べたいというのが最終目的にあります。
 閑話休題、現状私的に日本一美味しいジェラートは岩手県雫井町の「松ぼっくり」さんのカボチャとトマトと枝豆ジェラートだと思う。
 日本一っていうかローマで食べたのより美味しかった。たしか通販もされていた。

『松ぼっくり』のカボチャジェラート。
美味すぎて1日に2回行った。

 話は戻って、今となっては食欲と趣味への意欲どっちが先に薄れたのか分からないのですが、限界直前、異変は買い物にかかる時間にも出ていました。
 この私が、食欲の化身と呼ばれたこの私が食べたいものがいつまでも思い浮かばず買い物にえらい時間がかかる。
 24時間営業のスーパーで仕事終わりの深夜、1時間も2時間もカゴもって肉魚コーナーをうろつく。 
 ほぼ夜明け頃に家帰って着替える時に腕にくっきり痕がついていて、何これ!ってギョッとしたんですが買い物カゴの痕でした。
 どうにか食材選び出しても、最初に何をカゴに入れたのか記憶もできず、支離滅裂な食材を放り込む。その上、冷蔵庫の食材も忘れて同じものを買う(これは前から) えのきだけで一体何かぶ買ったことか。えのき美味いよね。きのこはキッチンペーパーで包んでからラップで包むと永遠に生きるしちょっと伸びる。いじらしいやつですよ。
 今は冷蔵庫に100均のミニホワイトボード貼って、中に食材何入ってるかメモって重複購入防止してます。

 元気な私の買い物は、まず肉魚コーナー行って食材見て、
「これであれを作って食べたい」
「ならば付け合わせはこれにしよう」
 って感じで野菜売り場行くのがセオリーだったのですが、いかんせん寝てなくて食欲が無いので主菜が決まらず、その時点でもまだ自分は無限の胃袋を持った食いしん坊と信じているので、何か美味しいものと出会わなければ、楽しいことをしなければ、パワーの源の肉塊を料理して食わなければと、悪意なく自分を絶望の三角コーナーへ追い込む。
 散々スーパーで沈黙した胃袋と対話を試みるも結局食欲の応答はなく、腹満たすためコンビニ惣菜とかファストフードを食べる。
 普通に食べれるしこれでいっか!って思ってたのですが、前述の通り私は長年大変な食欲の化身やらせてもらってるんで、自炊でなくとも何かを食べる時は、熱々が美味しいなら熱々に、冷たいのが最適なら時間とってもそうするし、塩がもうちょい足したいとか胡椒とかソースとかネギとか柚子胡椒だ七味だと、そういう物を美味しく食べるちょっとした手間と労力は一切惜しまなかったのですが、この頃はレンチンもしないし、醤油取りに立つのさえ面倒でパック寿司はそのまま食べたりしてました。
 そんななので最終、コンビニでも何も選べなくなり公共料金だけ払って出てくるように。致命傷が鯛焼きでした。あいつを美味しく食べてあげたかった。
 ついで1日1缶程度、それまではたまのTwitterのスペースで楽しく飲むくらいだった酒量が惰性で増える。これ、あのままいってたら多分危なかったよね。
 今家にお誕生日に頂いた良いお酒いっぱいあるのですが、治療中は禁酒なので治ったら健康的に祝杯あげたい。うつ病になるとお酒も飲めなくなっちゃうんだぜ…

 普段から出勤前だけは食欲<睡眠欲なので起床後食事を取る習慣がなく1日2食のところ、この頃は仕事中は大体ゼリーとかカットフルーツとか菓子つまむだけで、多分以前は裏で辛味チキンの女って呼ばれてるくらい週2で通ってたサイゼリアからも足が遠のき、1日1回のまともなご飯からも遠のき…
 こうして、眠れない+自分の胃袋の機嫌すらうまく自分で取れないことで、ほんと嘘みたいにしょぼくれていきました。
 辛味チキンって今も4人組なの?辛味チキンに会いたい。まだ食べられないけど。

Twitterで呟けない

 いやもうこれは私絶対おかしいでしょ。
 今まで脊髄反射でTwitterしてたのに何呟いていいかわからず、RTとか猫の写真ばっかりあげてた気がする。何で気づかなかったのか。
 同じくこれまで気分転換の場だったpixivも、◯◯さんの新作ある!ってブックマークするんですがいざ読もうとすると頭に全然入って来ず、こんな腑抜け状態で珠玉のお作品読むのが勿体無くて数行で読むのをやめたり。
 紙の本も同じくで、昔から何度も読み返している大好きな本も1行目からちっとも進まない。
 何より自身で作文するのが料理と同じかそれ以上に人生のよころびだったはずなのに、最終更新1月で止まってた。でもまあ私遅筆だしな〜って思って気に留めて無かったんですが、Twitterできなくなるのはおかしかった。
 あと仕事終わりの深夜に音楽聴きながらその辺のダムまでドライブするのが好きだったのに、大きな音量の音楽がこの頃から聞けなくなる。
 爆音(AirPods)で聴きながらだと非常に捗ってた家事もただの苦行になり、休日のドライブも結局寝ていないので長距離の運転が不安で控えるように。
 これまでは明日は休日だ!何しよう!どこ行こう!と毎回ワクワクしてたのが、この頃は休日ただただ1日何もせず、比喩ではなく本当にソファーに斜めに座ってぼんやり過ごし気づくと日が暮れてるなんてザラでした。
 それでも何とかその日の内に、手軽な達成感を得たくて好きでもないスマホのパズルゲームを延々とやってたり。
 ああいうパズルゲームってあと1回でクリアできる!→課金っていう構造の多くないですか?この時判断力も弱々だったので、一切の悦びもないまま何度も虚無課金しちゃった。

何でそんなことする?

 これらは未だ不調のせいか寝不足のせいか私の元々の性根のせいか、はたまたこの性根が不調を引き寄せたのかわからずといった具合ですが、ご笑納ください。
 実際は真顔で笑えないが笑うしか無い。

・家の鍵未施錠、窓全開で出勤すること数回。
・鍵を一瞬で無くす。鞄の中に絶対あるはずの車の鍵を深夜の駐車場、車の前で延々探す。(大体ポケットに入ってる)家の前でも家の鍵探して同じことする。家の鍵をドアの前に落としたまま出勤してたこともありました。感謝、圧倒的治安、運。
・スマホを弄りながらスマホを探す。
・眼鏡を装着して同上。
・自分でそこに置いた時に、これ踏みそうって思った前述の新品眼鏡を踏む。
・トイレに行った後、トイレに行ったかどうか忘れる。
・休憩中2袋入りのプリッツ1袋食べ、ゴミは仕事戻る前に休憩室で捨ててくか…帰宅後、カバンの中にはゴミの方が残っている。
・同様に茹でたスパゲッティの茹で汁をソース絡める用に取ろうとシンクに慎重に鍋を傾けパスタを全部シンクに撒く。残った大量のパスタソースとひと匙の茹で汁に棒立ち。
・茹でブロッコリー排水孔直行。
・要冷蔵食品を冷蔵庫の外に出しっぱなし、買ったものを助手席へ忘れる。
・使い終わったコップを一瞬どこに置いていいか分からず、空中に置こうとして落とす。
・家族の名前が咄嗟に出ない。
・鏡を見た時に自分だと実感がない。

 これらが年1度ならうっかりお疲れドジっ子面白エピソードで済みますが、短期間に立て続けに繰り返し起こしていたのには今更ぞっとする。そして、この時点では受診を考えていなかった自分に再度ぞっとします。
 いよいよの頃になると感情のコントロールが出来ず喜怒哀楽から喜楽が失せ、退勤時の車内で今日もどうせ眠れないんだと泣き、深夜やっぱり眠れなくて泣いてました。
 フィジカルの方にもお決まりコースで頭痛や首肩の痛み、胃腸の不調、動悸、疲労感が当然出はじめ、あとこれは関係あるか不明ですが、いきなり漫画みたいな勢いで鼻血出て、マスクの下でこより突っ込んで仕事したりしてました。やばい人じゃん。

もはや全部したくない

 うつ病に罹ると意欲の低下が顕われると言います。これも知っていたのに、まさか自分が以下略です。
 ひとりでいたいが別にここにいたいわけではない、かといって外出したくない、だから家にいたいわけでもなく、とにかく何もしたくない、何かをしたいという気持ちそのものが思い出せない。といった状態でした。
 欲の塊だった、この私が…!やだー
 まず掃除がしたくないので部屋が片付かない、片付けたくない。これは別にうつ病と関係なく前からなんですが、度を越して来ると床に落とした本を拾いたくないあまり、上にタオル落として隠してました。今書きながら自分に引いた。
 たかが洗濯やら皿洗いやらゴミ出しに異様なパワーを要する。
 一応根性で洗濯機回すんですが、洗濯終わってもどうしても干せず、濡れた服をそのままにして忘れちゃう→次の休みにまた回す→放置の繰り返し。
 1回溜まりすぎてどうにもならなくなってコインランドリー行きました。

今はなき情緒溢れるお気に入りのランドリー

 他にも先述の通り自炊したくない。辛うじてやってたとしても食材は全部ハサミで切ってた。
 お風呂が面倒すぎる。ドライヤー?スキンケア?ア?
 化粧と身だしなみに気を配るのが億劫。休日は勿論一日中パジャマ。休みの外出の時は、選ぶのが面倒で決まった上下組み合わせの服ばかり着る。
 電話の着信音・自宅チャイムに心臓口から出そうになるので常にミュートを解除できない。
 仕事中はどうにかそれっぽくやってるも退勤後、人の前に立ちたく無さすぎてセルフレジのない店に行かなくなる。
 老後は山でひとりで暮らしたいくらい人の中で生きるのに向いてないのですが、それでも相対した人に対する外面の良さには定評があったのに、瞬発的にうまいこと声の抑揚をつけたり、表情が作る努力ができなくなりました。

・整理整頓ができなくなる
・家に篭りがちになる

 うつ病の特徴的な行動として聞いた事があるこの辺、私ほんっとめんどくさがり&1人でいたがる性質なんですが、平素がそうだと異変には気づきにくいのではないでしょうか。
 全部だるいなって思っても、この世を生きる現代人の端くれとしては、身体がある程度日々疲労してるのは日常だしね。
 ただ平常時に私が自分の身の回りの事が面倒なるのは、その時間を独りで楽しみ趣味に割きたいという欲求があったからの前向きな面倒だったのが、趣味自体に時間を確保する事にすら意欲を持てなかったのは、振り返れば私にとっては明確なバロメーターだったなと。
 眠れない、休日が待ち遠しくない、趣味嗜好にそそられない危険信号!
 何かをしたくないじゃなく、したい気持ちが分からないのでできない、が近い感触かなと思います。

 それで最後に、ここにいたくない、希死念慮というやつについて。
 こうなるまでは私にとって私の死は決して積極的に掴みに行こうとは思わないけど、最終的にはそこで待ち受けていることが、いっそ安心の防波堤でした。
 さすがに子供の頃は、いずれ自分って死んでしまうんだ…!というの勿論大変に怖かったですが、思えばその頃から両親やペットが自分より早く死んじゃう方が悲しく恐ろしかったですし、若者くらいになるともう人間の中で生きるのが自分になかなかなことだと知り、ゴールがない永遠苦行フルマラソンはしんどいからまだちゃんとゴールがあってよかったよね、というような距離感で、これってそんな悪い考え方じゃなかったと思うんですが、そういう土壌が出来てるせいでそのうちに妙な芽が出そうな気配があったのが怖く、ただもっと今怖かったなと思うのは、それを怖いとあの時点では芯からはどこか思っておらず、怖いと思うべきだ、と毎日ストッパーを掛け直してた事だなと。
 消えた方が楽じゃない?ってなった瞬間にパッと横見たら、思ったよりも乗り越え易い距離高さに自称安心の防波堤があるっていうね。こうなると最早打ち寄せる波を全然防げてないし簡単に浚われそう。
 それが年一度なら気の迷いですが、毎晩、日中、ふとした時に頭をよぎる様になるなんて、これ心の風邪なんて言うけどもっととんでもねえやつだって思いました。
 みんな、病院予約しような。早めにだ!!!!私は薬がめちゃ効いた!

可愛いが強い


 こうなって度々思うのが、愛くるしいペットがそばに居てよかった、です。
 ◯◯を悲しませるから早まっちゃダメって、私にとっては自己肯定感がどん底の時には難しい考え方だったし、大体そうやってこちらが勝手に家族や知人や友人を私の人生の理由の錨に据えちゃうと、数少ない自分の大事な物を自分の都合のいい形にしちゃうというか、それってなんか独りを愛するものとしては、その拠り所を自身の中に最終的に設置できないと、今後自分はますます自分らしく生きられないのではと。
 信頼しない頼らないというのではなく、マインドとしてお前が消えて喜ぶ者にはもちろん、消えて悲しむ人たちにもお前のオールを預けるなの精神。
 とりあえずふにゃふにゃでもそのうち使うかもだし、自分のオールは自分の手の届く場所にしまっとこうと思った次第です。現状手入れをする気も起きませんが、そこに置いときますわ。

 その点、猫やフェレットは私の家族ですし多分おのおの色々考えてはいると思うんですが、人間と尺度が違って自分の生存こそが一番上にあるので、こちらがどう思おうと動く巨大餌やり機を重荷に感じるのではと心配する必要はないでしょうし、自分の形を私に対して変えることなく寝たい時に寝て、人間を噛みたい時に噛み、甘えたい時に甘え、トイレを掃除させることで私をやや健全な形にしてくれました。
 何よりこんな状態になっても、なんて可愛い生き物なんだろうかって思える自分の正常な感覚に救われたというか、可愛いは正義本当だった。ずっと一緒にいような。
 私から食欲と趣味取ったら手元には可愛い猫とフェレットしか残らないと常々思ってたけどほんとにそうなった。
 あと私すごい数少ないけど友達ね。友達がスペースしてるの聞いたりするとほっとするからもっとやってほしい。

ほーら、かわいかろ
信じられないくらい可愛いですね

おわりに:現在について

 休みがもし何ヶ月も取れたら何しようって、以前はよく夢想していました。
 行った事ない国に旅行に行きたい、高速道路じゃなく下道をのんびり何時間も遠方までドライブしたい、綺麗な景色を見たい、ドラレコつけてYouTubeで楽しいドライブ共有してみたい、鉱石を探しに行きたい、ビーチコーミングしたい、化石探してみたい、琥珀磨いてみたい、キャンプしてみたい、釣りしてみたい、陶芸してみたい、トンボ玉作りたい、キノコに詳しくなりたい、パラグライダーやってみたい、未知の料理を作りたい、めちゃくちゃ凝った同人誌出したい、長い小説を書きたい。
 1ヶ月の休職の期間中、何ひとつしたい事が閃きませんでした。あの頃は、あえて言うなら退屈が思い出したかった。退屈っていうのは、何かしらをしたいという意欲があるからこそ覚えるものなんだなと知りました。ただそこに物みたいにいる事に、退屈できないという最悪。
 休日には一瞬も退屈でいたくなかった以前の私の、なんと元気溌剌だったことか。
 特に通院始めて3週間は薬の副作用もあって車で5分のスーパーに行けず、家から一歩も出ず通販で全てを済ませ(JOY1本だけのために通販したりしてた)ペットの世話とトイレ行く以外は、ただ転がって過ごしました。
 ここ最近、休職2ヶ月目も半分過ぎてようやく段々こうして文章を書いたり、家で映画を観てみようかという気分になったり、4日に1回はスーパーに買い物行ったり、自炊もできる気がする時だけやってみようかという、気力の兆しがあります。
 基本フライパン一個で完結、ワンプレートにご飯とおかずを乗っけちゃう。皿洗いが無理げな日は、使い捨ての容器を使ったり。

テイクアウトごっこ用に大量購入していた容器
(中身はうつ病になる前に作ったやつ)

 そして、以前バズっていた『生ピーマン最強の食べ方』と『無限かぶ』に救われてる。
 私的に無限かぶに黒胡椒挽くと更に無限∞ 鯖缶でやってもいけそう。



 人生初の食べたいものが思いつかないが何か食べねばならない日々、常備菜というもののありがたみを初めて知る。元気な昨日の私へ、今日の私からありがとう。
 あと頭を空っぽにしたい・不安から逃れたいという理由で、ビーズ刺繍をはじめてみました。

猫の厳しい品質チェック

 随分前に買ったきり放置していたビーズを不意に発見しまして、お医者さんからもいいんじゃねと推奨されたので気が向いた時や、気持ちが落ちそうな時にちくちくしてます。全然ダメな日はもう諦めて大人しく寝転がっている。
 ただただ目の前の糸とビーズに集中できるので、余計な事を考えずに済み、サイズも小さいので完成が早く、自分もまだ何かを完遂させられるのだという達成感が日々に気軽にあっていまのところいい感じです。そのうち楽しい!と思えるようになるといいな。今は写経のような心持ち。
 針と糸なんて一番苦手な分野だったのですが、やってみたらセロトニンがバシャバシャでてるの感じる。しかも結構可愛くないですか?

心臓とイチゴの断面と天道虫
気づくと1日無心に5つとか作ってる
今数えたら50個以上できてた

 他にも家族と電話したり、YouTube観てひさしぶりに声出して笑ったり。
 某見る抗うつ剤と言われるおろちんゆー氏、ほんとに効く気がする。あとチーズフォンデュ失敗の人。
 京の飴工房岩井製菓さんの動画も、お砂糖が綺麗な飴玉になっていく過程が安心すぎて1日観てられる。

 1ヶ月前と比較したら、かなり良くなってきた実感があります。
 ただ、捉え所のない強い憂鬱に振り回されていた時期からちょっと脱した今感じているのが、うつ病になる以前の自分だったらこの映画にもっと心を揺さぶられたのではないか、自分で作った料理にもっと満足感を覚え、もっと美味しいと思えたのではないか、この先も自分は食事を「したい」ではなく「しなければ」と感じ続けるのか、新しく始めた趣味にもっと好奇心を持ち探求出来るはずではないか、そもそもあらゆる事に対し感性が鈍っているのではないか、という不安です。

 この前、なんか今日調子いいからその辺までドライブでもしてみようかな!って車に乗り込み、カーナビに入力する目的地が決められずに結局家に戻った時、こんなもんだっけ?自分ってもうちょっと愉快な人間だったのでは?
 今ドライブしようと思い立ったのも、過去の自分の楽しかった成功体験が欲しいだけで今の自分から出た欲求ではないのでは?これ、私って元に戻るの?と、怖くなりました。
 ほんとこれ怖くない?
 私は自分が思ってたよりもずっと、以前の自分が好きだったんだなと思いました。愛に気づくのが遅すぎた。遅れてきたドラマチック。もうちょっと大事にすれば良かった。
 今したいことは、わくわくしながら買った鯛焼きを心から美味しく尻尾まで食べられる自分に戻りたい、です。

 もういいよってくらい言ってますが、自分が親しんだ自分じゃないなと感じたら早めに病院に。
 仕事や学業が忙しい、人手が足りない、こんな程度で、もっと頑張ってる人いる、自分の思い込みじゃないか、私も未だそうやって思ってるとこあるけど、全部気にしないで病院行ってね!!!月並みだけど最終的に自分を守る決断ができるのは自分だけだよ!!!

 現在は治療を継続し、調子良かったり悪かったりを繰り返しながら猫2匹とフェレット1匹を交互に吸っています。
 生涯一規則正しく生きてる。
 ときめきも煌めきもないですし、だいぶ何日もかかりましたが、こうして文章を最後まで書けた事に、久々に深い安堵めいたものを覚えております。

 これだけ書いておいて私大丈夫ですって言うのは説得力に欠くかと思いつつも、あえて大丈夫ですと言い張りたいです。1ヶ月前はだいじょばなかった。
 今自分が書いた文章を最初から読み直すと、それ…全部うつ病の予兆のあれやないかい!としか思えませんが、その最中にいると自分ではなかなか気付けなかった怖さをきちんと忘れずにおきたいなと思います。
 うつ病からの回復には、自分を客観視できるようになることが大切なんだそうです。まさに絶不調の時に必要だったのそれ〜!
 私これできてるつもりでのうのうと生きてたんですが、それってものすごく難しい事なんじゃないかと、遅ればせながらこうなって気付きました。
 その上で、最初に挙げた鬱になりやすい人の特徴、

・真面目で責任感が強い
・几帳面
・完璧主義
・頑固
・他人の評価を気にする

 
私はこれらを最初から、社会の中で生きる自分に当てはまるかどうかだけで判定して一個も当てはまってない!って言い聞かせて安心してました。
 でも外の世界で生きてる自分ではなく、趣味だとか好きなものに打ち込む、自分の中で生きてる自分に当てはめたら全部当てはまっちゃうじゃん、つまり性質的に蓋然性の塊だったのにお前はと。
 この人ひしめく地球に生きる以上、どうしても外向きの自分ばかり大事にしがちですが、本当のそうありたい自分もヨシヨシしてあげないとね…
 そもそもどんな状況場所でも裏表なく自分を保てたら生きやすいのに、そう生きてこなかった事で自分を追い詰めたとこある。ままならない。
 外の自分と本来の自分に乖離が大きめな人、むずかしいけど一緒に肩の力抜いてこ!

 まだ先は長いのか、案外短いのか、一生続くのか不明ですがいずれにせよ自分を最もよく知り最も自分に近い自分が不調に気づけるようになったら、これほど心強いことはないですので、この辺の方法は今後お医者さんの力を借りながら身につけて行きたいなと。
 もし運良く今回うつ病に今なっていなかったとしても、あのままだったらいずれどこかで必ずなっていたのだろうなと思います。
 そして、ここまで私は行動が遅かったと何度も書きましたが、はじめに書いた通り、謎の自信から私がうつ病になる前に精神科・心療内科を受診というのはあり得なかったですし、遅くても行動できた事で、ちゃんと良い方向に軌道修正できたと感じています。
 
 生涯のうち、15人にひとりはうつ病を経験する過酷な現代です。人生がハードモードすぎる。
 皆、山で帽子のついたどんぐりだけ拾って生きていけたらいいのにね。
 私みたいな、面倒くさがりで多趣味持ち、食いしんぼうの孤独耐性最強人間でも、自分から出てるSOSを聞き逃すと簡単にうつ病になっちゃう、しくじりえすきち、俺みたいになるなということでひとりでも多くの方が心穏やかに過ごせるようお祈り申し上げます!
 皆さま、ご自身のお心お気持ちおだいじに!
 
 最後に、マシュマロやpixivやDM、リプライであったかメッセージを下さった方々、ご心配くださった方、長らく消えていたアカウントをフォローし続けて下さった方々、本当にありがとうございます。カサカサの心に染み入りました。お返事できずにごめんなさい。
 慌てず、とは言いつつ実際なかなか日々焦燥はありますが、なんとか適度にやって参りますので今後ともよろしくおねがいいたします!

 またTwitterでもちょろっと言ったのですが、Twitterは私の正常なハッピーハッピー安息の場所として以前のままの形で確保しておきたく、あちらで今後自身の治療やうつ病について書くことは無いかと思います。
 またアカウント消したり復活させたりしますが、どうかご心配なさらずに!
 私が鯛焼き買ったり、おかわかめを調理しはじめたり、また3時間かけて作った肉塊料理を30分で完食し始めたり、生ハム原木で素振り始めたら「おっ!」と思って頂けると嬉しいです!
 
 では終わりに、先日切ったズッキーニがあまりに真顔で流石に笑ったので共有いたします。
 私の頭の整理整頓に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

(∵)
突如この世界に放り出された顔

※Twitterが消えている間に万が一何かありましたら反応は遅いかもですがnoteの「お問合せ」をご利用下さいませ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?