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執着など手放してしまえ

借金のかたで家を失ったことがある。 YES
親が島に夜逃げしたことがある。 YES
本気で一生結婚できないと思って生きてきていた。 YES

最初に働いた職場では、顔が綺麗すぎると言う理由で、年上の若い女性(当時27歳くらいの方だった)にいじめられて、手の爪に穴が空いた。22歳の私は毎日のように職場のトイレにこもって泣き、仕事を辞めた。

おかげで、それ以降の職場では、強くなったのか、いじめられることは無くなった。逆にいじめそうな勢いの強さを身につけた。(いじめてはいない)
今では、その出来事を勲章だと思っている。

ただ、私のことを否定してくる人は、どうしようもなく好きな人だったり、避けようがない上司だったり、姿形を変えて、折に触れて私の前に現れ続けた。
今だっている。上手に戦おうと思うけど、そんなにうまくはいかない。

好きな人に振り向いて欲しいばかりに、クレジットカードの限度額まで使ってしまっていたり。その時は目が覚めるまで二年ほどはかかった。

どうしようもなくなったある日、ハウツー本に載っていた通りに、「執着を捨てなさい」と言う言葉通りに思い切って執着を捨てたら、別の良いご縁が生まれた、と思う。

当時、新宿の怪しい地下に「トルコ占い」と言うのがあって、妹と行った。社長になると言われた。信じてはいない。でも、次にもう一度一人で行ったとき、どうしようもなく好きだった人は「難しい」と言われて、あなたのことが好きな人が職場に2人いると言われた。半信半疑だけれども、その希望に自分の心を寄せた。藁にもすがる思いだった。

なんでもいい。
あなたのそばに希望のサインが転がっていないですか。

希望に信憑性など要らないかもしれない。検討する価値もない希望であったとしても、希望はそれだけで十分な存在なのかもしれない。

わずかな希望に賭けて、執着を思い切って手放してみたら、数年後、別の笑っている自分を見出せるかもしれない。


あなたは、あなたのままで十分に素敵で素晴らしい。

そのことを忘れないで。(ここは自分に言っている)

完璧な人などいない。人のことをとやかく無責任に言う人は、みんなダメな存在だと思えばいい。

あなたのことを否定してくる人は、その人こそが醜い心を持っている。その人の言葉はあなたを映す鏡ではなく、その人の心を映した鏡でしかない。

いますぐに距離を置き、あなたがその人に対する執着を持っているならば、今すぐにそんなものを手放してしまって、放り投げてしまいなさい。

あなたは、あなたで十分に素敵で素晴らしい存在なのだから。

振られたって、なんだって、借金があったって、親がダメだって、あなたはあなたで十分に素敵で素晴らしい存在なのだから。

心の重荷を取ってしまって、執着など手放してしまえ。



#創作大賞2023 #エッセイ部門

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