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第1章 五輸穴の基礎

五輸穴の要約

この章では、伝統的な中国医学における「五輸穴」という概念について説明します。五輸穴とは、身体の各12の主要な経絡(エネルギーチャネル)に位置する5つの特別な鍼灸点のことです。これらの点は、井穴、滎穴、兪穴、経穴、合穴として知られ、各々が五行(木、火、土、金、水)の理論と関連しています。

伝統的な文献「霊枢」によると、五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓)にはそれぞれ5つの輸穴があり、合計で25の輸穴が存在します。さらに、六腑(五臓に心包を加えたもの)にはそれぞれ6つの輸穴があり、合計で36の輸穴があります。つまり、五臓六腑全体で合計66の輸穴が存在することになります。

これらの経絡は、身体の気(エネルギー)と血の流れを規制し、健康状態を保つために重要な役割を果たします。これらの輸穴を通じて気が流れる様子は、川の流れに例えられます。異なる経絡は、川の大きさ、深さ、幅などが異なるように、五臓六腑の各部分に異なる方法で影響を及ぼします。この章では、これらの点の位置と機能、そしてそれらが体内の気と血の流れにどのように影響するかについて詳しく説明されています。


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