親父に教わった100の考え方その2 自覚を与える

それは15歳の誕生日の出来事でした。

その日の夕方学校から帰ってくると 「ちょっと二人で話ししようか』といつもより何故かかしこまった親父が、家の中でお客さんが来た時ようの小さな応接室に呼び出されました。

だいたい話があるときは、妹と私の二人で呼び出され、家の仕事をしてないと怒られたり、もっと妹を大切にしろと注意される事くらいなのですが、なぜか二人で話をしようという父に対して、中学生の私が思ったのは、自分ではわかっていないが、又学校でなんかやらかして、先生から家に電話がありそれを注意されるのではないかと不安で今日、もしくは最近起こった学校での出来事をぐるぐると記憶を回転んさせていたのを思い出します。

すると父が口を開いて言った言葉は

「今日から、お前は大人やぞ、したがって、今日からお父ちゃんは、貴方を叱ることはしません」

何のことかさっぱりわからないで、きょとんのとしている私に向かって

「昔は15歳から元服と言って、大人のとして扱われたんや」

えっどう言う事とまだ意味が分からない私に、つづけさまに

「今までのお前は、お父ちゃん、お母ちゃんに守られてきた、そして、色々教えてきた、でも今日からは自分で大人の自覚をもって考えて行動しろ、

もちろん、今は昭和や、江戸時代と違う、だから20歳まではお金の援助はするが、それ以降は自分ですべて解決しろ

だから、今日からは、アドバイスはするけど、一切、お前を怒ることはない、又、何か相談があれば、いつでも私に聞け、人生の先輩としてアドバイスはするけど、決めるのはお前や」

その話しを終わると 以上終わりと言ってその場を出ていった親父

何が何だかわからい私であったが一つだけうれしいなぁと思ったのは、こんな学校でも喧嘩をしたり、勉強もあんまりしないで怒られていたばかりの私、

心のどかで子ども扱いしやがってと、大人や、先生に対して思っていた私に対して、一番に大人として認めてくれた親父

何故か、心と頭の中で、親父の言った(今日からお前は大人やぞ)

大人としてふる舞うように、自覚を持たなければいけないと思った大きな出来事でした。

それからの私の行動が変わったことは言うまでもありません
それまでの暴れん坊の私が、行動をする前に考えるようになり、粗暴な振る舞いが無くなったのです。

私にも三人の娘がいます、男の子ではないのですが、15歳になったとき、私の父が私にしてくれたように、二人で話し合いの場を持って(今日から大人やぞ)という場を持つようにしました

私の娘にそのことについて意見を聞いたことはありませんが、ちゃんと育っている姿を見て、自分勝手にあの話しが良かったんだぁと思っている、今日この頃です。

関西コネクション 親父の思い出 そのうち出版しようかぁ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?