親父に教わった100の考え方その8 飲みにケーションはコミュニケーション

私がまだ小学校の4年生ぐらいの時、学期末の通知簿を見て愕然としたことがありました

成績が悪い上に、先生からの所見が、落ち着きがない、すぐに暴力で解決しようとする。授業を聞く態度がなっていない、色々と反省点ばかりが書いてあった。唯一一つだけ、明るくクラスの人気者とだけ書いてあったが、今から見ても落ち込むような通知簿であった

親父に見せるのが怖いくらいだったので、今回は通知簿なかったよと意味不明な嘘をつこうと思ったくらいででした。

学校から帰ってきた私は、親父が自宅の仕事場からテレビの部屋(今で言うリビングルーム)に入ってきて

私が正座しながら通知簿を見せようとすると、

親父がこう言い放ちました「内容は知ってる、次はもうちょっとがんばれ」

えっ、何で知ってる?

どうゆう事? もし知っててもこんな通知簿で何で叱られへん?

頭の中は疑問だらけでした。

疑問が多すぎお袋に何んでお父ちゃんは知ってるか聞くと

お袋が、言ったのは、

「お父ちゃんは、家でよく先生呼んで飲み会してるやろ、だからと違うか?」

その時は、ただ単に、あーそうかと思ったと同時に

なんでも知ってる親父が怖く、孫悟空に出てくるお釈迦様みたいで、悪事は出来ないと思ったくらいでした

それから、20年後

私が29歳の時

親父が55歳という若さで亡くなったときでした、20年前の小学校の先生が沢山お葬式に来てくれたのです。

その時の担任の先生が、こう言ってくれたことを思い出します。

「君のお父ちゃんは、私もふまえて若い先生をよく家に呼んで食事会と酒会そして、今やから言うけど、女の先生がいない時は、ビデオ試写会してくれたんや、君のお父ちゃんは、仕事で韓国によく行ってはったやろ、その時お土産で買ってきた大人のフイルムを見せてくれてたんやで、面白いお父ちゃんやったわ、又今日来てる先生も、君のお父ちゃんから勇気もらってたしな、いくら若くても先生というだけで尊敬してくれた。

あの時、君のお父ちゃんにお世話になった先生が今日はたくさん来てくれてるわ

あっそうや、昔、通知簿で君のこときつく書いたことあったやろ、あれな、実はお父ちゃんが、きつく書いてくれって頼まれたんやで、そして最後の一行だけ褒めてやってくれって、今はそんな通知簿を渡す前に親に報告したり、親の言うとおりに書いたらあかん時代やけど、ある意味古き良き時代やなぁ、」

私の親父に対する疑問が20年後に溶けました

よく悪さをして女の先生を困らせたとき、その女の先生が、私でだけに「お父ちゃんに言うで」と言う最高の脅し文句で私を静かにさせたことも納得させられました。

飲むにケーションは最高のコミュニケーション

今、親父の年齢になった私が、やっている実践の一つです。

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