恋愛不器用なのび太君のために、世話をやく私

手当たり次第、良い人探しをする私

まず、会社の事務員さんに「内緒なんですけど、独身女性の知り合いいませんか?のび太君に紹介したい」と聞いた。
2人とも「知り合い皆は結婚してる」と。
私は夫にも聞くが、“いない”んだよねぇ…。
やっぱり周囲はどんどん結婚していくのだよな。
いとこ達・義母にも事情を話して聞くのだが「独身女性はいない。独身の男性ならいる」と口を揃えて言う。
う~ん…もう打つ手なしか?
そんな時に、某配達員が女性に変わった。
ニコニコと感じよく華奢なかわいらしい方。
荷受けの際、こそっと「すみません、結婚されてますか?」と聞くと、「成人した子ども2人います」と。
「え?!30~40代じゃないんですか?」と驚くと、アラフィフだった。
「すみません、奥様に先立たれた社員がいて、良い人いませんか?」とその配達員に聞くと、“1人いる”と!!
まず、私と配達員の方と連絡先を交換。
配達員の方の知り合いは「そんな良い話いいんですか?」と喜んでくれたそうな。
すぐにのび太君の写真を送り、のび太君とLINEを交換してもらった。
結論から言うと、結婚に焦るからかのび太君は3ヶ月後にフラれた結果となる…。
月1くらいしか会えず、電話したりそれなりに連絡はとっていたのだが、焦って告白したせいかフラれた。
のび太君惚れっぽい?
でも、焦る気持ちはよくわかる。
私と夫も出会って数回程度で結婚を決めたしね…。
「う~む…どうしたものか…」
なんとかならないかなと考えていた。
紹介できる女性、いないんだよな…。
私が頭を抱えることとなる。

ん…?そういえばあまり話したことないけど、パートさんがいたな!
私はパートさんが1人の時&休憩時間を狙った。
あまり話したことはないが、いつもニコニコ明るい方だ。
「突然ごめんなさい!実は…」と事情を話す。
驚いたパートさんは「それは幸せになってもらいたいですね。パパ(旦那様)や知り合いで探してみます!」と快く引き受けてくれたのだ。

これが、のび太君の人生を大きく変えることになる。

パートさんのお嫁さん探し


パートさんは旦那様に独身女性がいないか聞いてみてくれたり、地元のお友達にも声をかけてくれたそうだ。
朝、パートさんにのび太君を紹介した。
数分だけ話して、パートさんはのび太君のことを「優しそう!」と言ってくれた。
私は私で、のび太君の写真や“結婚条件”を確認した。
のび太君には、朝会社で会社のジャンパーを着た状態で写真を撮らせてもらった。
「変に格好つけるよりも、自然体のままで撮りましょう」と提案した。
その写真をパートさんに送る。
のび太君の条件は…
・年齢は上下5つほど(同世代)
・バツイチOK
・子連れはごめんなさい
・明るい方だといいな
ということだった。

パートさんは「以前に癌になってしまいましたが完治した方がいますが…どうですか?」と言ってくれて、のび太君に確認したが、お断りだった。
うん…奥様を癌で亡くされているしね…。完治してるとはいえ、同じつらい想いはしたくないよね。うん…、仕方ないのかな。
パートさんもなんとか探してくれているのだが、なかなか難航する。

それから数ヶ月経った…。

ぼんやりと「どうしようかなぁ、もうのび太君の結婚は難しいのかなぁ」と考えていた私。
すると、パートさんが1人紹介したいと言ってくれた。
9月頃のことだった。
パートさんがランチをした時に「その子に聞くつもりなかったんだけど、なんとなく“いい人いないかな?”と聞いたら、“1人いるよ”と言ってくれたんです」と!!
パートさんのお友達のお友達を紹介することになった。
これが運命を変える!!!

ここから、なかなか苦戦するのだけど(笑)
私とパートさんが巻き込まれることとなる(笑)
happyな結末なのでいいのだけど(笑)

続く。

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