世の中はルッキズム…かもしれないが、口にしてはいけない単語

今、テレビでは容姿をバカにする風潮がなくなりつつある。私個人的にはそれが嬉しい。
「芸人としてキャラが潰れる」などの声もあるかもしれないが、私はそんな単語が聞く機会が激減してとても嬉しい。
そういうブスやデブという単語自体を耳にすると心が痛い。
そして、“私自身に言われてる”ような気がするのだ。
某漫画でも、「ブスならいいが、美人の◯◯ちゃんにビンタしただと?!」「あんな美人な子が幼馴染なんて羨ましいよ。容姿の平均はもっと下だぜ」など、女性の容姿が最重要視するセリフが毎度あった。その漫画家さんの漫画はほぼ全てのシリーズを所持していたのだが、どの漫画でも女性の容姿をバカにして、美人だけが優遇されていた。
姉から“ブス”と毎日言われ続けていた私は傷つくのを通り越して、漫画でそのセリフを見るたびに「ブスな私には生きてる価値がない。私以外のブスも価値がないから、バカにしていいんだな」と思い込んでしまった…。
漫画のシーンで毎度容姿を重要視するセリフがあっても、それを漫画として発行しているのだから、世の中の男の人はブスは嫌いで、ブスはイジられていいのだ。ブスには価値がない。誰からも相手にされない。ブスは誰からも相手にされない。そんなメッセージを、その漫画家さんから受け取っていた。(申し訳ないが、その漫画家さんの女性へのブスいじりはやめていただきたい…胸が苦しくなる…)
さらには、テレビでも“不細工、ブスいじり”が普通に放送していたため、普段から次女長芋に容姿をバカにされていた私は、それを鵜呑みにしていた。
”ブスは大罪”なのだと、本気で思っていた。
なので、私も幼少期から長い間人様に対して、ブスなど酷いことを言っていた。次女里芋に「妹の私(かぼちゃ)より可愛くない女の子いますよ!私のことを見て!私まだマシでしょ?ねえ!」という気持ちもあったのだ。なにせ、ブスには価値がないと漫画でもテレビからでも受け取っていたので、私は他人の容姿をバカにしまくった。もはや、バカというよりは侮辱していた。

大人になるにつれ少しずつ少しずつではあるが、“デブ、ブス”という言葉を言うのも聞くのもつらくなってきた。なんなら、その単語は禁句だ。
もう、娯楽と言われる漫画やテレビであっても、そんな酷い単語は金輪際聞きたくない。散々言われ続けてきた私には、突き刺さる単語なのだ。
美醜なんて人それぞれであるし、人の好みだってある。
それよりも、誰しもが人様の大事なお子さんなのであるから、容姿をバカにするのは非常にナンセンスだ。
幼少期の私に「そんなことちっともないよ。あなたは可愛らしいからね、そんな風に思ってはいけないからね。そんな言葉を自分にも人にも使ってはいけないよ。」と今の私から伝えてあげたい。

まあ…そもそもは母が私と姉に言うセリフなのだが。


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