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29日目(3/19)
今日もまたバイトであった。
彼女から連絡が来て、お気に入りのマイメロのキーホルダーを失くしたとのこと。
バイト行く前に通ったらしい道を探してみるから、バイト行く途中だった彼女にバイト行きなよって伝えて外に出た。
外は雨が降っていた。
彼女の家から無いことに気づいたセブンのコンビニまで道端に落ちてないかを確かめ、セブンの中に入って落ちてないか確認した。
結局自分では見つからなかった。
仕方ないと自宅に戻り、しばらくしてバイト終わって彼女から家で見つかったと連絡が入った。
良かったと胸を撫で下ろした。
そして今度は自分がバイトの時間になったのでバイト先に向かった。
「いってらっしゃい」と帰ってきた。
めちゃ嬉しかった。
仕事に取り組んでいた時、お店に入ってきたのは、何と彼女だった。
「きたの!?」
と自分は驚いたが、その後最近どう?とか当たり障りのない話をしたのち、彼女は花束みたいな恋をしたをU-NEXTで一緒にみようと言ってきた。
あの映画を別れた後に見ようとするとは。
すごいなあと。
バイト終わった後連絡するってことになって、
その後彼女は再び家にやってきた。
向こうが会いたいと思うまで頑張り続けると言った矢先にこれだ。
映画の半分くらいを見たところで、その結末を一度映画館に一緒に行って知っている自分は、ここでやめない?と言った。
それに頷いた彼女も(最後までみたかったのだろうけど)、視聴をやめて寝ることにした。
「自分はまだまだ変われてないけど、これからも頑張るよ」
「もう変わってるじゃん」
「え?」
「ダメだったところは変われてるじゃん」
「…そうなのかな」
「変わろうとしてくれてる気持ちや姿が嬉しかったよ」
正直泣きそうだったけど、まだ泣くわけにはいかない。
彼女は話を続ける。
「私は今、新鮮な気持ち、今までとは違うものを味わいたい」
俺は、それをさせてあげられる人にならなければならない。
でも復縁の兆しがほんの少し見えた気がした。
まだスタートラインに立ったばかりだ。
「最初に会った時、付き合う前のように接して、それからもう一度気持ちを伝えたい」
「隣にいて恥ずかしくないような、他人に自慢できるような、更に素敵なところが増えてる自分になりたい」
そう強く言い放った。
ちゃんと響いていたのに一番驚いた。
まだ男としてダメなところが多々ある。
人間としてもダメなところがある。
見直せるところは見直して、日々精進していきたい。
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