見出し画像

簡単なのに効果大!

割引あり

今回のトピックは、頻繁な水分摂取が唾液の効力を向上させることです。

今日は唾液について話しましょう。

以前、歯周病について話し、その予防策、
そして虫歯予防の対策についても話しました。

両方とも唾液が重要であると指摘しましたので、
今回は唾液を中心に、唾液がどのように機能し、
唾液の量を増やすために何をすべきかについて話しましょう。

「頻繁な水分補給が唾液の力を高める」ということから、
唾液を増やす基本的な方法は、頻繁な水分補給です。

暑い季節では特に、水分補給が非常に重要な時期となりますので、
どのように水分を補給するかについても話したいと思います。

唾液についてですが、1日に1〜1.5リットルほどの唾液が生成されます。
唾液の90%は、舌下腺、顎下腺、耳下腺といった「三大唾液腺」と呼ばれる場所から分泌されます。
残りの10%程度は、唇や頬から小唾液腺が分泌します。

基本的には、三大唾液腺から9割が分泌されます。
唾液の99.5%は水であり、残りの0.5%が非常に重要です。
水以外の0.5%の唾液成分が多様な機能を果たします。
まず、唾液の機能について⑦つ話します。

①消化作用
これは皆さんが知っていると思いますが、
アミラーゼという酵素が澱粉を分解し、胃に送る働きがあります。
これは、消化が不十分だと胃や腸に負担がかかるためです。
消化作用は基本的な機能であり、皆さんが知っていると思います。

②自浄作用
これは、虫歯菌が歯に付着しても、唾液で洗い流せば虫歯になりにくくなる、また食べ物の残りカスがあっても洗い流せば良いということです。
食事中、唾液が自然に流れ、汚れを取り除きます。
これが唾液の自浄作用です。

③歯や粘膜の保護
潤滑作用もありますが、例えば、歯は表面がエナメル質で覆われています。エナメル質の特徴については、前回のお話を参照してください。
エナメル質は裸ではなく、唾液中のムチンという成分で覆われている(エナメル質を保護する)。これにより、虫歯になりにくくなります。

このムチンは、口腔内の粘膜の保護膜としても機能しています。
ムチンがあることで、食物が柔らかくなり、飲み込みやすくなります。
この潤滑作用が重要で、特に高齢者にとって、唾液が減少すると
食べ物が喉や食道に行かなければならないのに、
間違って気管に行く可能性があります。
これを誤嚥といい、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。
現在、日本人の死因の3位が肺炎で、その原因が誤嚥性肺炎に関連しているため、唾液は非常に重要です。

ここから先は

2,796字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?