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古事語り部座のご紹介

 古事語り部座は、奈良県大和郡山市のDMG MORIやまと郡山城ホールを拠点に活動している市民劇団です。継続して参加しているメンバーが殆どですが、公演の都度に参加者を募っており出演メンバーが変化する為、公演時の座員数は30~40名程度とばらつきがあります。また、小学生から70代まで幅広い年齢層で構成されており、それが市民劇団としての味となっております。
 指導は、大和郡山市出身で劇団カムカムミニキーナの主宰である松村武さんで、全ての作品の脚本と演出をしてくださっており、また出演もしてくださっています。
 劇中歌の作曲は、ミュージカルソーの演奏者サキタハヂメさんで、劇中での指揮やバンドの面々と共に演奏でも公演を支えてくださっています。


大和郡山市について

 大和郡山市は奈良県北部に位置する市で、城下町として有名です。市のシンボルである郡山城跡は、県下最大級の城郭で、桜の名所としても知られています。城壁からこぼれるように咲く枝垂桜が特に見事で、毎年沢山の花見客で賑わいます。

 また大和郡山市は、金魚の産地としても有名です。金魚養殖の歴史は、1724年に柳澤吉里侯が甲斐の国(山梨県)から大和郡山へ入部したときに始まったと言われています。金魚養殖は、藩士の趣味に近いものでしたが、幕末になると副業となり、明治維新後は職を失った藩士や農家の副業として盛んに行われるようになりました。農業用のため池や水路が多くあり、水の便がよく、金魚の養殖に適していたため、全国的にも有名な金魚の産地になりました。
 現在、大和郡山市は、愛知県弥富市、熊本県長洲町などとともに、日本有数の金魚の生産地として知られており、年間約4,500万尾を出荷しています。毎年夏には全国金魚すくい選手権大会が開催され全国から集まった猛者達が熱い闘いを繰り広げています。

市民劇団の結成

 大和郡山市は、古事記の編纂者の一人である稗田阿礼(ひえだのあれ)ゆかりの地です。市内の賣太神社(めたじんじゃ)は、稗田阿礼を主斎神(主祭神)、天鈿女命、猿田彦命を副斎神(配祀神)として祀っています。古事記編纂1300年にあたり「古事記」を上演するために2009年に結成されたのが「古事語り部座」です。
 広報誌などの呼びかけで集まった面々は、殆どがお芝居の経験がなく、古事記についても詳しい内容は把握していませんでした。そこでまずは古事記についての学習から始め、ワークショップを重ねて表現を磨くこと3年、歌劇「古事記(ふることぶみ)」を上演することができました。その後も演劇を通して市の歴史や文化を紹介し、後世に残すことを目的として活動を続けています。

上演作品のご紹介

以下が古事語り部座が上演してきた作品のタイトルです

  • 2012年9月 歌劇「古事記(ふることぶみ)」

  • 2014年3月 島根県雲南市にて雲南市創作市民劇団とともに歌劇「ふることぶみ」

  • 2014年9月「郡山千本桜~大納言秀長の白狐伝説~」

  • 2015年8月「郡山千本桜 大納言秀長の白狐伝説より」

  • 2016年1月「古事語り部座大宴会」(作演出は座員の発表会的なイベント)

  • 2017年9月「歌劇ちゃもり」-興正菩薩叡尊異聞ー 

  • 2017年9月「歌劇ちゃもり」-興正菩薩叡尊異聞ー(近鉄アート館にて)

  • 2019年8月「郡山ラプソディ〜麗しの20世紀少女歌集〜」

  • 2020年2月「郡山ラプソディ〜麗しの20世紀少女歌集〜」(無観客上演)

  • 2021年9月「歌劇ふることぶみ2021」

  • 2022年10月「歌劇ふることぶみⅡ〜愛と哀しみのヤマト篇」

  • 2023年12月「歌劇ふることぶみⅢ~ゆらめく歴史篇」上演予定



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