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ワキガ(剪除法)の手術受けた話

わきが(腋臭症)とは

剪除法ではアポクリン腺を除去

以下、日本形成外科学会からの引用です。
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腋臭症とは、わきの下が特異な悪臭を放つ場合を言い、「わきが」とも呼ばれています。
皮膚にはエックリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺(汗を出す器官)がありますが、腋臭の原因となるのは主に後者で、アポクリン腺の分泌亢進に起因します。

アポクリン腺はわきの下だけでなく、外耳道、まぶたの縁、鼻、乳輪、外陰部などの毛穴に分布し、アポクリン腺の発達には遺伝的素因、性ホルモン(思春期から発症)などが関与するほか、腋毛の量、精神的素因(ストレスや緊張など)、スポーツによる発汗もにおいの発生に関係しているようです。
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調べると優性遺伝で親から受け継いでしまうようですね。自分の臭いというのは慣れてしまうので、自分では気づきにくいのも特徴にあると思います。

汗は誰でもかくもの。体臭なんてみんなあるでしょ?

小さい頃から運動部に所属していたので、汗をかく機会も多かったし制汗剤も毎日使っていた。
いつから自分の匂いを意識したのかは思い出せないけれど、異性を気にし始めた中高生の頃からはこまめにお風呂に入ったり、匂いが残るシャンプーや香水などをよく好んで選んでいた。

そのため、「いい匂いだね」と言われることもあったし、自分が手術するほどのワキガであるという認識はなかった。でも、少しも嫌な匂いをする自分が嫌という無意識な自覚はあった。

それが何でなんだろうと思い返すと、家族の匂いが凄く気になっていたんだと今では思う。
さっきお風呂に入ったばかりなのに汗の匂いが漂う部屋。仕事から帰ってきた家族の靴下は強烈な匂いを放っていた。思春期になってくると、そんな風になりたくないと思っていたんだと思う。

職場で起こった臭い珍事件

大人になった私は都内オフィスビル30Fで働いていた。
高層ビルなので窓を開けることはなく、空調だけで空気を循環させるような環境だったので、ハウスダストのアレルギー性鼻炎を持っている私にとっては空気の悪さを感じていた。

そんな時、女性陣の中で噂が立った。
「チーム替えで○○さんの席の隣になったんだけど、臭いが凄くて気分が悪い…」
「会議の時はもっと地獄だよ…」

そんな話題が出て「本当に?」と思いながら、実際にその人の席の側を通るだけで本当に腋臭特有の臭いに気づくほどだった。
でも誰もそんな個人的な体質のことを指摘する勇気がある人はいなかった。

数ヶ月後…もう限界に業務に支障が出てきたのだろう…。チームの誰かが勇気を出してチーム上司に相談にいった。男性の上司も伝えようにもやっぱり困り果て、とうとう誰も言うことが出来ずに、人事部が本人を呼び出して伝えるしかないという大きなことになった。

本人からすると巡り巡って人事まで知れ渡ることになり、大変な精神的苦痛を受けたに違いない。誰かが悪いとか責められないし、実際に私もその臭いを嗅いだ人物としては、どうか治療をしてほしいと思うほどであった。

こんなことが実際に起きたおかげで、ワキガ(腋臭)が治療で治せること、保険治療が適応されることなどを知るきっかけになった。

私の臭いを指摘した人物

会社から帰ってきて汗臭い自分を知ってるし、脇の臭いに「うっ」と思う自分もいた。ただ、それをズバっと指摘されたことが人生でなかったので、旦那に汗を十分にかいた後に脇の臭いを嗅がせてみた。

そしたら「うげっ!!マジで臭い!!」と言われた。
臭いに気づいてはいたらしいけど、能天気な旦那だったので別にそれがどうしたと気にするほどでもなかったらしい。でも臭いからお風呂入って気をつけてればいいんじゃない?程度しか言われなかった。

一度気にしてしまったらもう戻れない。
職場で誰も指摘出来なかった事件を考えると、この先も家族以外に自分を指摘してくる人なんて早々いないということは解っていた。

身体(特に二の腕)にピタっとつくような服は脇側にこびりついた脇臭が凄いし、黄ばむし。
風通しが良い服を選ぶようになり、ファッションも楽しめなくなっていた。脇を出せない。上げたくない。もうコンプレックスの塊化していた。

その後、実家に帰って母親や兄弟に会うと、凄く臭うことに気づいた。
母親なんて家事に仕事に忙しいから自分の身なりに気を使う人でなかったんだけど、夏場はお風呂あがり直後に汗をかいただけで臭いが漂ってきた。
あぁ…、自分も遺伝されていると確信した。

ワキガ手術をしている病院探し

ネットで調べていると、自宅近くで保険診療で腋臭症の手術を行っている病院があまりなかったです。記載はあっても口コミも見当たらず値段のみ。

ワキガの手術には
■剪除法・皮弁法
■ミラドライやビューホット
■吸引法(クアドラカット)
■ボトックス注射

などで改善出来ますが、傷跡は残るが確実なのは剪除/皮弁法(保険治療はこれのみ)と多くの医師が発信していました。皮膚を引っ剥がし、アポクリン腺をしっかり取らないと完治しないという記事も見ていたので、HPにもメリットとデメリットしっかり書いていた都内のクリニックに診察に行くことにしました。

以下から有料記事になります。
術後経過(抜糸後の腫れている患部)の写真がありますので見たくない方はご注意ください。

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