100倍、身につく国語力(87)帰国子女篇
❤小~高校生と,母親向けのレッスン
(1年間で国語力の悩みが解決できる!)
帰国子女編 ⑨
【帰国子女の言語習得法】
(3) 国語の問題集の基準(その1)
本屋さんへ行くと、確かに所狭しと
国語の問題集が並べられており、親や
子本どもが問題集を選ぶのに困ること
が想像されます。国語の問題集は実に
多種多様なために、逆にどれが子ども
に最も相応しいのか、選ぶのに困ると
いう相談を私は今でも受けることが
よくあります。
問題集はどれがいいのかについては、
選ぶ際に基準とする観点があっていい
はずですが、案外それが明確でないよう
な気がします。
それは本屋で母子の会話の様子を見て
いると、ある程度想像できるからです。
まずは次の母娘の会話ですが、よく耳に
する内容なので、聴いてみましょう。
子:「ねえ、ママ、どれが
いい?」
母:「どれって、あなたが選
ぶんでしょう?」
子:「だって、よくわかん
ないもん」
母:「自分のことは自分で考
えなさい」
子:「そんな、決められないよ」
母:「どれでもいいから早く
してよ、ママ忙しいん
だから…」
子:「じゃ、これなんかどう?
色がきれいだし」
母:「そお?で、いくらなの?
高いわね」
子:「どれでもいいって言った
じゃない!」
どうでしょうか。これは本当によく聞
こえてくるパターンですが、この会話の
中にも、いくつかの問題点が含まれてい
ます。
【問題点】
① 母子とも問題集を選ぶ判断
の基準がない。
② 子どもに自主性がなく、母
は子ども任せである。
③ 母は忙しい合間を縫って、
本屋に来ている。
④ 母は問題集の内容でなく、
値段にのみ関心がある。
⑤ 子は選ぶ際に内容よりは、
本の体裁に囚われている。
恐らくこの会話を聴いて、きっと思
い当たる方が何人かいらっしゃると思
います。そこで、まず問題集を選ぶコツ
としていくつかありますので、それを
考えておきましょう。
【選ぶコツ】
① 子どもが必要としている練習
箇所を把握する。
② 買って満足するだけなら、買
わないほうがいい。
③ 一冊の問題集ですべての領域
はカバーできない。
④ 解法やポイントが十分に説明
してあるものを選ぶ。
⑤ 短期間で最後まで終えられる
ような分量がいい。
【選んではいけないもの】
① 多色刷りで、きらびやかもの
は選ばない方がいい。
② 漫画やイラストの多いものは
よくないので、控えるように
する。
③ 説明ばかり多くて、問題数の
少ないのはやめる。
④ 内容が豊富すぎて、何が重要
なのかわからないものは避
ける。
⑤ 分厚くて辞書のようなものは
避けて、極力薄いものを選ぶ。
選ぶコツはこの他にもいろいろとあり
ますが、何より評判が大切です。つまり、
何版も印刷されたものは人気がある証拠
なので、かなり信用してもいいのでは
ないでしょうか。
❤問題集は、内容ができるだけ
シンプルで、30日間で終える
ようなもの選ぶようにすします。
値段も500~600円ぐらいで
十分だと思います。この種の本
はシリーズ化されており、短期
間にスピードアップして達成感
を得るようにすることが大切だ
と思います。
アナミズ (2024.05.08)
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