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100倍、身につく国語力(85)帰国子女篇

❤小~高校生と,母親向けのレッスン

 (1年間で国語力の悩みが解決できる!)

帰国子女編 ⑦
 
【帰国子女の言語習得法】
 (1) 国語の問題集について
 ここでは、 国語の問題集には何を選べ
ばいいかについて考えてみたいと思いま
す。

  日本人は日本語で「読み書き」する
のは、あたかも当然のことと見なされ、
だれもあまり疑問に思わないようです。
しかし、日本語が全く通じない海外に
住んでみると、ほとんどの人たちは、
子弟の教育や日本語習得の困難さに気
づかされ、その補充の方法を真剣に
意識するようになります。
 
 この私も、1876年からわずか一年程
ほど、オーストラリアのメルボルンに
滞在していたとき、まだ幼い長男(当時
6歳)の日本語の保持することや、英語
の習得などで苦労したことがあります。
子どもは慣れ親しんでいた日本語や
日本文化から、突然隔離されたような
環境になるとどうなるでしょうか。
つまり、子どもがどういう心理状態に
なるかは、実際に経験した者にしか分
からない状況になることを、みなさん
に想像してほしいと思います。
 
  何よりも、日本語が通じない海外で、
日本語の習得を考えること自体が難し
いのですが、そういう環境下では教科
書だけでは不十分で、練習プリント、
問題集、参考書、読み物などの書籍が、
重要な役目を果たしてくれます。
 
 中でも問題集は日本語や文化の習得、
保持に欠かせない存在となります。
そこで、子どもの学力保持となる問題
集を探すのですが、なかなか相応しい
内容のものが見つからないという現状
があります。
 
 かつて私が現場にいた頃、その要望
にあった問題集を探し回りましたが、
適当なものが見つからずに困ったこと
がありました。そんなときに、やっと
の思いで見つけ出したのが、麦の芽出版
編集の『たのしい国語』(1年~6年)
という本で、これは問題集と参考書を
併せたような内容となっていました


 この本は、子どもの生活や学校場面
を中心にして、様々な場面が、段階的
に理解できるように編集してあり、特
に、言葉を構造的に考えるように工夫
して
あります。
 
 内容は確か「聞くと読む」、「漢字・
語彙」、「文法」、「作文」、「物語
を読む」、「説明文を読む」、「伝記
を読む」などに分類され、国語の広い
分野が、3ヶ月ごとに繰り返し学習で
きるように編集されていた
と思います。
 
 ❤生徒の能力に応じて学習時間を
  配し、予習にも復習にも使え
  て、とても利便性(りべんせい)
  があり、いわば、国語の総合
  練習ノートのような内容となっ
  ていました。
 
アナミズ (2024.05.06)

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