1990年7月24日（火）

【戦士鍛錬場：山川　洋・濱本　充・葵　さくら・元木　美麗】
「実力的には問題ないので、油断だけしないようにね」
　目の前の3人に向かって元木　美麗が笑顔でこう話しかけた。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。先週の金曜日に無事鍛錬許可の合格をもらった2期生たちであるが、いよいよ明日マクラーレン黒髪部隊が探索を開始する。この部隊の戦士である山川　洋、濱本　充、葵　さくらの3人は2期生の中では実力トップレベルであり、探索を行うのに危惧する点は特にない。もちろん後衛3人の実力次第なところもあるが、罠解除士の滝　早苗、僧侶の横山　凛、魔術師の吉川　元気も2期生の中では上位に位置する実力を持っているので、心配は無用と言えよう。
「ありがとうございます。もちろん油断は禁物なので、集中して探索してきます」
　代表して葵が返事を返し、山川と濱本も大きく頷くことで同じ気持ちであることを示す。この言葉を聞いて元木も非常に頼もしく感じ、満足気な笑顔を浮かべたのである。この後3人は調整レベルの軽い鍛錬を行い、明日に備えるべく今日は早めに鍛錬を切り上げたのであった。