2004年6月25日(金)
【道:木寺 菜穂美・下里 由理子・前野 諭子・岩川 真悟・稲見 正一郎・板野 幸美】
「それでは第5迷宮ボス戦開始を祝してカンパーイ」
気合の入った木寺 菜穂美の乾杯の言葉を聞いて、参加者全員がジョッキを上に上げながら乾杯と叫んだ。ここは居酒屋『道』。金曜日ということもあり、仕事帰りのリーマンの団体で結構店内は盛り上がっている。本日勇者王ガオガイガー部隊は第5迷宮地下3階の探索を行い、罠解除士の岩川 真悟の迷宮探知によりボス部屋の場所が探知できたので、ボス戦を開始したのである。第5迷宮地下3階のボスはクリリンと呼ばれる亜獣であり、体は小さいもののかなりのパワーを秘めており、本日はなすすべもなく撤退をしている。だが、第5迷宮のボスはすぐには倒せないのが当たり前であり、今日の退却も想定の範囲内である。それよりもボス戦を開始することが出来たことを素直に祝うべきであり、このように飲み会を行っているのである。
「それにしてもクリリン強かったな」
「まったく敵いませんでしたな」
クリリンと近接戦闘を行った感想を前野 諭子が述べて、それに下里 由理子も感想を続ける。クリリン1体対戦士3人での戦いだったのであるが、状況的にはかなり押されており、こちらがかなりのダメージを喰らったのに対して、クリリンにはほとんど物理ダメージを与えることはできなかった。だが、僧侶と魔術師の攻撃魔法はある程度効いていたようではあるので、今後戦士の頑張り次第で倒せるイメージは出来ているのである。
「まあ慌てないでのんびり行きましょう」
「そうそう、急ぐ必要ないない」
冷静に言葉を述べた稲見 正一郎の言葉に続けて、板野 幸美も笑顔で発言する。この後は、しばらくクリリンの話を続けて、そのあとは冒険者とは関係のない話題で盛り上がるのであった。
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