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2004年7月3日(土)

【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「本田のところそろそろ生まれるんじゃないの?」
「一応予定日まではあと2週間ぐらいです」
 先程から子供の話題になっており、子供の出産予定日について前田 法重が質問の声を上げ、本田 仁がそれに冷静に答えた。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客が美味しいお酒を楽しみに集まってきている。前田と親衛隊のメンバーたちもいつものように当然のごとく宴会を開始している。今年は知り合いの中で子供が産まれる予定がたくさんあり、ここにいるメンバーの中でも原田 公司と大塚 仁、本田の3人の奥さんたちが現在身籠っている最中である。また、目の前の『AXIS』店長である富田 剛や、冒険者組織職員で元13期冒険者の森下 翼や大島 清吾の家にも子供が産まれる予定だとのことである。
「同級生6人で本田のところが1番上になるな」
「7月で1番上はちょっと意外ですね」
 出産予定日が1番早いことについて原田 公司が声をかけて、それに本田が思っていることを口にする。本田の子供の予定日は7月下旬であり、日本の同学年が4月から3月であることを考えれば、1番上が7月というのは少し遅い気がするのである。
「まあ無事に6人とも生まれて欲しいね」
「6人だから同級生で部隊が組めますな」
 1番早くに結婚して、子供もある程度大きくなっている中島 一州が言葉を漏らし、それにその6人のメンバーの親には入っていない中尾 智史が子供たちの将来について口にする。
「まだはえーよ。生まれてもねーし」
「でもまあちょっと面白いので編成考えてみましょう」
 思わず突っ込みを入れた原田の言葉の後で、本田が部隊編成について話し始める。
「原田さんのところと大島くんのところは戦士で良くて、大塚のところが罠解除史でうちが魔術師。森下くんのところは母親が僧侶だから僧侶。となると富田さんのところが戦士ですな」
 思い切り適当に編成について口にしたが、この後この編成について結構喧喧諤諤としながら、楽しい飲み会を続けていったのである。

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