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2004年5月4日(火)

【スペースワールド:宇井 陽太・兼平 義浩・廣田 くるみ・永嶋 梨夏・吉江 友花里・中條 啓一郎】
「意外と前の方が怖くない気がする」
「いやー、どこに乗るのも無理ー」
 考えた末に感想を口にした宇井 陽太の言葉を聞いて、ジェットコースターが苦手の永嶋 梨夏が全否定の返事を返した。ここは北九州にあるテーマパーク『スペースワールド』。USJ満喫大作戦部隊のメンバーは、せっかくのゴールデンウィークなので、みんなでどこかへ行こうという話から、本日ここにやってきているのである。部隊名でもある『USJ』に行こうと言う話も多少は話題に出たが、わざわざゴールデンウィークに行くのもと言うことで、今回は『スペースワールド』にしたのである。とはいえ、ゴールデンウィークだから混んでいると言うのはここも同じであり、来る道すがらも現在の園内も完全にゴールデンウィーク仕様であり、どこに行っても人がゴミのように存在しているのである。
「何か前は初め落ちるのがゆっくりだよね」
 ジェットコースターの“タイタン”に宇井と一緒に2回乗った廣田 くるみが同じような感想を口にする。タイタンは初め非常に高い位置まで登った後、急降下するファーストドロップの所が非常に爽快である。ただ、乗った場所によって感じが方が変わってくるのも確かであり、前に乗ると目の前の風景が開けている分、怖さを感じる所があるが、急降下する場所は後の車両が続いている仕様上、スピードが出るまでに時間がかかる。なので、初め視界は下に向いているのだが、なかなか落ちないような感覚を覚える。そして徐々にスピードが出てくる感じだ。そして後方に乗った場合は目の前にたくさんの人が乗っているので、その点視界的にはあまり恐怖は感じない。前の席の方々が、登っている間に両手を上に上げている風景は多少滑稽でもある。そして一番上まで登り切って前方から順番に落ちていくのだが、落ち始めるまで多少タイムラグがあり、そのあいだ先に落ち始める前方の客から悲鳴だけが聞こえてくる。そして、いざ落ち始める時にはスピードがMAXになっているので、落下感が半端ないのである。どちらがより怖いのかは人によって意見が分かれるのであろうが、宇井は落下の初速がゆっくりな分、前の方が怖くないという感想なのである。
「あ、兼平くんたちも戻ってきた」
「ちょっと腹減ったから飯にしようかね」
 別行動で別のジェットコースター“ビーナス”に行っていた兼平 義浩と吉江 友花里、中條 啓一郎がこちらに向かっているのを見つけて廣田が言葉を発し、それを聞いて宇井が返事を返す。他の3人は“タイタン”よりも“ビーナス”が好みなので、そちらを何度か楽しんできたのだ。この後、遅めの昼食を取り、その後も散々『スペースワールド』を堪能した後、夕方過ぎの時間になってのんびり熊本へと帰るのであった。

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