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2004年6月8日(火)

【熊大第1迷宮:ジェイフォンからボーダフォン部隊】
「玉ちゃん目が怖い怖い」
「え?別に怒ってないよ」
 ボス部屋へと続く扉の罠解除を行っていた大堀 達彦であるが、罠解除が成功しなかったことを報告すると、玉田 智明の表情が厳しかったので、思わず言葉を発し、それに玉田が返事を返した。ここは熊大第1迷宮。ジェイフォンからボーダフォン部隊は本日も地下2階を訪れており、いつものようにボス部屋へと繋がる扉の罠解除を試す。結果解除が成功しなかったので、先程の会話となったのである。
「じゃあ今日も適当に狩りましょうか」
「了解ですー」
 全員に指示を出した玉田の言葉に河本 萌香が元気に返事を返す。この後、南エリアをぶらつくことにし、何戦か亜獣と戦うが、特に苦戦することもなく殲滅していく。
「何か物足りないな」
「そうかな。そうでもないけどね」
 亜獣の強さに少し不満気味の玉田であったが、和泉 秀一郎は先程の戦闘でダメージを喰らっており、現在宮木 かよの回復を受けている。やはりこの部隊の戦士3人では玉田の実力が頭一つ抜けているようであり、地下2階の通常亜獣レベルでは玉田を満足させることは出来ないようだ。
「何か鬱陶しいから早く罠解除してね」
「善処します」
 悪気はないのだろうが、玉田のいかにも自分は強いアピールが好きではない赤池 万里が自分だけに聞こえる大きさで声をかけてきたので、それと同じボリュームで大堀はこっそりと返事を返したのである。

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