2004年6月24日（木）

【熊大第3迷宮：私もプリキュア部隊】
「メタモルフォーゼ！」
「わかるけどダーメ」
　戦闘開始の瞬間に何やら叫んだ小原　愛莉の声を聞いて、藤枝　拓海が冷静に突っ込みを入れた。ここは熊大第3迷宮。私もプリキュア部隊は本日が初探索であり、先程迷宮に侵入して、まずは大きな水たまりの水際に生息すると言われている海蛇を出現させる。そして中宗根　利加が催眠の魔法を唱えた後、戦闘が開始されようかといったタイミングで小原が先程の言葉を叫んだのである。
「真剣にやってほしいす」
「ごめんごめん。言ってみたかったです」
　不満げな表情を浮かべながら藤枝は言葉を続け、それを聞いて小原は素直に謝罪の言葉を述べる。このような話をしながらも海蛇との戦闘は行われており、しばらくすると先程の催眠で眠った1体を含めた全4体を消滅させることに成功する。
「物質回収します。まあ、何とも」
　こう言いながら木島　利夫は物質回収に向かう。それとすれ違いながら戦士3人は部隊の場所へと戻ってきた。
「ダメージ喰らった人ー」
　戦士3人に向かって僧侶の辻村　正晃が声をかける。うしろで戦闘を眺めてはいたが、実際に攻撃を喰らったかどうかの判断ができず、回復が必要かどうかは聞いてみないとわからないのである。これに対して小原と青沼　絢加は攻撃を喰らっていたらしく、静かに右手を上げたので、順番に回復を行った。この後は回復と物質回収が終わるのを待って探索を再開する。そしてこの後も小原は何度か先程のセリフを叫んで藤枝から注意をされるのである。ちなみに冒頭で藤枝が発したわかるけどダーメというセリフは、ウルフルズさんのだめなものはダメという曲の1フレーズである。