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解体工事 での事件です

見積もり比較をする際には気をつけて

少し遠方に住む友人からメールで連絡がありました。
(若干内容をアレンジしています)

 ご本人の実家の解体 に関しての相談です。

メールには『 ○○町にある ○○産業って知ってる? ネット経由で数社に解体の見積もりを取ったのだけど、この会社は見積もりを出さずに『 どこよりも安くします。 』 って、言ってきたのよね。自分とすれば 安い方が良い ものだから、取りあえずその会社の話を聞こうと思ったのよ。
ところが打合せ約束の 日時 を忘れていたりするものだから心配になって・・・・。 』
とのことでした。

私は『 その名前に聞き覚えはないけれど 何を基準 に安くするのかが判らないから 見積もり内容には十分気をつけてね。
具体的に言えば 
・     ご近所への挨拶回りはしてくれるのか
・     ご近所のクレーム対応はしてくれるのか
・     電気 ガス 水道 に関する手続き等はどこまでしてくれるのか
・ 解体前の 神事 については相談にのってもらえるのか
・     建物の 内容物(家財道具 ゴミ等)の処分費 も見積もり範囲内に
       入っているのか
・     まさかの際の工事保険(事故保険)には加入しているのか
・     庭木 の処分費まで見積もり範囲に入っているのか
・     庭石 の処分費まで見積もり範囲に入っているのか
・     ブロック塀 の解体処分まで見積もり範囲に入っているのか
・     解体した後の 整地(盛り土) まで見積もり範囲に入っているのか
     (解体すると敷地が随分下がります)
・     建物の 滅失登記 のための書類提供は無償でしてくれるのか
ザックリとこれくらいは確認しておいた方が良いよ。 』 と伝えました。

ただ、【 営業妨害 】になってはいけないと思い、その友人には伝えなかったことがあります。

もしかすると 本当は良い業者さん かも知れませんしね。

でも、やり取りの仲で感じたのは【 かなり ずるい 業者さんだな 】ということです。

なぜかというと
自分は見積もりを提出せずに『 他の会社より安くします。 』というのは 後出しじゃんけん と同じですよね。

それであれば【 キチンと見積もりを提出した後に 】『 同じ条件で他社が当社よりも安いようでしたら、更に安くなる方法を再度検討させていただきますので是非ともよろしくお願いします。 』という流れでなければ、私は 商業道徳 上は、褒められた業者さんではない ように思います。

もちろん 発注者が『 取りあえず建物だけを安く解体できれば良い。 』という基準を第一優先順位に上げていたとすれば、【 見積もり範囲 】に入れる必要がない項目もあります。

ですから メールのやり取りだけでは伝えにくい部分があります。

例えば・・・・。
工務店さんに見積もり依頼をした場合には、工務店さんは数社の解体屋さんから見積もりを取り、内容を比較検討して、それに自社の必要経費(現場管理費・一般管理費)と利益を加えて見積書として提出します。
ですから、解体屋さんから 直接見積もり を取るよりも割高になるのは事実です。
でもその分 解体屋さんにはできない管理 も、することになるかも知れません。
もちろん 良心的な解体屋さん はそれらもキチンとしてくれることと思います。
ところが中には 工務店さんの経費と利益まで見込んで見積もり、実際にはすべき事をしない業者さん も存在するので問題になることがあるようです。

実はこの問題は 解体工事 だけでなく 住宅の外壁塗装 の場合も同様なのです。

キチンと管理してくれる 塗装屋さんであれば 工務店の存在は必要ないのかもしれないのです。

つまり住宅を一棟建設するとなると 設計から基礎工事 木工事 外壁工事 電気工事 給排水設備工事・・・・と工事工程が絡んできますので、どうしても コーディネーター としての工務店さんのような建築工事全般を見渡すことができる 建築技術者 が必要になるでしょう。

しかし 解体は解体屋さんだけで 外壁塗装は塗装屋さん だけ でも工事が完結できる かも 知れないからです。

ただし、建築の素人さんには 見積もり比較が難しい ですよね。

えてして 表面だけの価格 で全てを判断してしまいがちです。

それによって発生する トラブル相談 も何度か承ったことがあります。

実は そうならないためのノウハウとしてYouTubeで一部紹介しています。
宜しければご覧下さい。

上記のYouTubeは塗装工事の場合について説明していますが、解体工事に関しても大方できあがっています。

後日 このページ でも紹介 するつもりでいますので気になるようでしたら フォロー しておいて下さいね。

建設関連の 資格 を目指す方はこちらの YouTubeを参考にして下さい。

木造と同等価格のRC住宅(鉄筋コンクリート住宅)が気になる方はこちらの YouTube を参考にして下さい。

アマゾンKindleでの拙著紹介ページはこちらです。(5冊あります)

ではまたお会いしましょう。

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