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造成工事で 事件 です!

このようなトラブルには巻き込まれないで

  前回の フェラーリのためのガレージの件 と同様なのですが、以下のようなこともありました。

 あなたは決してこのような 間違い もしくは プロとしての説明不足に 陥らないように十分に気を付けてくださいネ。

  私のミスは さらに念を入れて説明 しなければならなかったことですし、お客様のミスは 私を信用できなかったこと と 価格だけ で見積内容を判断してしまったことです。

 そのあたりに気を付けて読んでくださいネ。

・・・・ 出版済み書籍は こちら から

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ある方から 古い家屋の解体と共に その土地の造成 それに引き続いての RC造倉庫新築計画の依頼を受けました。

 最初の 面談にて 『 旧家屋の解体が mustであれば、先ずは旧家屋の解体をしてから 敷地の 確定測量 をしましょう。その方が正確な計画ができます。 』という提案をしました。

さらに『 解体工事だけであれば 当社が監理しなくてもできますので、解体屋さんの 何社か の 相見積もり を取ってください。必要でしたら私からも2社推薦できる解体屋さんはおります。 』

 お客様は『 あなたを信頼しての事ですから、解体工事もあなたにお願いします。 』とのことでした。

 『 有難いことですが【 解体屋さんだけでできる工事 】に【 工務店 】が絡むと【 工務店に必要な経費と利益が上乗せ 】になりますから、その分お高くなりますよ。 』ということを 図示して説明 したうえで、当社が見積もりをし、予算が合わなければ他社からも見積もりを取る という事になりました。

※     ちなみに 解体材を適切に処理せずに(山間部等に違法投棄)安く受注する アウトローな解体屋さんも存在しています

 旧家屋解体後に造成し 倉庫を新築 する予定になっていましたので、旧家屋の 滅失登記 は倉庫新築時の 保存登記 と同時に行うように説明していました。

 また、旧家屋は 固定資産税を徴収されていないという事でしたので、奥様を【 市役所の担当部署 と法務局 】にお連れし もろもろの確認 も致しました。

 ここで言いたいことは【 すべき確認 】は【 私とすれば 】すべて行ったうえで 次のステップ へ進んだのです。

 そして解体の見積もりを提出し 解体の契約が済み 解体工事が済みました。

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一級土木施工管理技士を目指す方は こちら で私が解説しています。
※一級・二級建築施工管理技士の解説は間もなく始まります

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さて 外構工事の測量と計画 見積もりになりますが、境界が明確ではなかったので【 確定測量 】が必要でした。※当初より説明済み

 この確定測量に関しては、隣地および道路管理者との立会確認が必要で 当社にその資格はありませんので お客様も知り合いだという 土地家屋調査士 を紹介しました。

 それを経て当社では 造成のための 土留め擁壁 の計画から取り掛かりました。

 この際にも当社からは 厚さ15cmのブロック積・構造用ブロック積 RC(鉄筋コンクリート)造 の3パターンについて見積もり、その意味等について説明しました。

 また、解体の際 と同様に 以下を説明しました。

 『 今回の造成工事に関しては 確認申請が必要な規模ではありません。 従って どの構造であっても 良心的な土木屋さんであれば そちらに発注した方が安くなると思いますよ。 』と伝えました。

 もちろん 引き続き当社で 設計・確認申請 をしてRC造の倉庫を建設 することが前提です。

 お客様は当社の【 木造と同等価格のRC住宅 】の 技術と思想 に賛同されて当社へ声をかけてくださった方でした。

 ですから客様がおっしゃった通りに表現すると『 ブロック造のような まやかしの構造 ではこれからの社会では不安ですから RC造 でお願いします。 』という事でした。

 そしていったんは 口頭での発注 を受けました。

※ 口頭契約も間違いなく契約としては成立しますがそれを主張していません

 その後 正式契約の準備と共に 造成工事着工の準備と RC造倉庫 の基本設計 に取り掛かりました。

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そして その間に お客様から電話がありました。
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 不満そうな声で・・・・。

 『 あなたの見積もりは 非常に高い。 安いのは RC住宅だけ で他は ボッタクリの ような価格ではないですか? 解体工事でも そう だったのではないかと不満がつのります。 』 という内容でした。

私は『 おっしゃっている意味と経緯が よく理解できませんし、断じてそうではありませんが、ご不信が発生しているようでしたら今後の計画はいったん白紙に戻しましょう。 』と告げ、お客様からの連絡が入るまでは 待つ ことにしました。

 この際に告げたのは『 旧家屋の滅失登記 をするには 当社の証明 が必要ですので、必要な時期にご請求ください。 』と告げていました。

 もちろんこれまでに 何度も 登記の事については説明してはいましたし、奥様を法務局まで連れて行って登記の内容と権利関係についても調べていたのです。

 その後しばらくの間は 何ら連絡が 入りませんでした。

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そして その電話 が入りました。

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そのお客様は先ず『 解体した建物の 滅失登記をしなければならないのに あなた は すべきことをしていない ではないか。 』という事でした。

 私は『 旧家屋の滅失は 倉庫新築後に 同時に行う ことで了解を得ていましたし、必要に応じてご請求いただくようにもお伝えしていましたよ。 倉庫を建設されて 今必要になったという事であれば、今のような苦情 ではなく 書類発行のご依頼 をいただけばよいことですよ。 』と伝えました。

 すると

 『 造成を依頼した 土木屋さんが でたらめな仕事をしたので 倉庫の建設はやめました。 』と。

 『 えっ!? 』 とともに 経緯を聞いてみると

 見積もりは土木屋さんに RC擁壁 で見積るように依頼していたのに、出来上がったのは 最も薄い(10cm)ブロックで擁壁を造ってしまったという事なのです。

 そして 出来上がってしまった後 になって私に『 何とかしてくださいっ! 』と私に対して不機嫌そうに・・・・。

 『 申し訳ありませんが、私には何ともできません。ちなみに 見積書には RC造擁壁 と書いているのですか? 』と聞くと・・・・、

 『 最初に話した時には あなたからの見積もりと図面を見せたら 同じ内容をもっと安くします。と言っていたけれども、見積書には そのようなこと は何も書いていません。 』とのこと。

 『 それでは 少なくとも私には 何ともできません。 』と伝え、滅失登記に必要な証明書を持参する約束をしました。

 ・・・・ 実は私はこの経緯について(知り合いである)その土木屋さん から事前に聞いていました。

 その土木屋さんから電話が入り『 御社の図面と見積書を見せられて これより安くしてくれ と言われたので、そのためには (最も厚みのない)10cmの擁壁にするしかない。と答えたけれど、このまま当社で話を進めてよいのだろうか? 』と。

 私は『 気にしなくてよいので 遠慮なくどうぞ。ただし そのような方 ですから、トラブルにならないように 十分な説明ののち に契約をしてくださいネ。 』と伝えました。

 そして 今回の電話になった訳です。

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 滅失登記に必要な書類を持参しました。

 その時に以下のように言われました。

 『 どうも 本当にダメな土木屋さん に発注してしましました。これから弁護士に相談しようと思うので、あなたも協力してください。やはり 建築工事は 信頼できる人 に頼まなければだめですよ。これからもよろしくお願いしますよ。 』と。

 『 申し訳ありませんが 今回の お客様と土木屋さんとの経緯 については事前に知っていました。ですから 事前の情報 を信用します。つまりは裁判になったとして 証言 を求められれば 私はお客様の意に沿う回答はできません。どちらかと言えば 土木屋さん寄りの話をすると思います。 また、私は尊敬できる方の仕事しかお請けしませんので、仕事の依頼でしたらご遠慮ください。 』と。

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 さて・・・・、誰が正しくて誰が間違っているのでしょうね?

 私自身は すべきことはした 確信がありますが、【 お客様には 伝えきれていなかった 】のかもしれませんし、【 お客様が 自分に都合よく忘れて 】いたのかもしれません。

また、【 ネタ話し 】と理解していただいても結構です。

 しかし お互いに トラブルには巻き込まれたくはないものです。

 あなたが そのような場面 に出くわす際には 細心の注意を払ってくださいネ。

 次回は 同様にして 外壁塗装工事での事件 をお伝えします。

 気になる方は先に こちら をお読みください。

 上記のノウハウも まもなくお知らせしますので フォロー しておいてくださいネ。

ではまたお会いしましょう。

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