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図書館長と歌う🎶

長期休暇の前に、外国人大学で本を借りようと出向いたら、最終日は早く閉館した。。。
そんな~~、と思いつつ帰ろうとしたら、誰かがまだ館内に居た。

'Scusi…' (すみません、、、)の問いかけに、奥から出てきたのは、
館長さんだった。

本を借りに来たのですが、今日はもうお終いですか? 
。。分かっていても聞いてみる。

’そうです。ところで君は日本人? イタリアを選んだのはどうして?’

映画アンタッチャブルを観て決めた、、と返事するのもなんだか躊躇され、、

’私の父は、歌が上手でずっと昔、’Una lacrima sul viso’(ほほにかかる涙)を歌ってくれたことがあったんです。

歌詞も分からないけれど、とってもロマンチックな歌だなあと思ったんです。 それで、その歌詞の意味を知りたかったんです’

館長さんは、にっこりして、おもむろにその歌を歌い始めた。
'♪Da una lacrima sul viso~♪, ho capito molte cose~♪,,,'

💖💙 ♪ Dopo tanti e tanti mese ora so~~~♪’ 
一緒に歌った。

この曲は、イタリアで国民的大ヒットで、1964年、サンレモ音楽祭でも披露された。
ちなみにこの年の優勝曲は、16才のジリオラ チンクエッティの’Non ho l'eta'(夢みる想い)彼女は母親と共に来日した経験があり、ご存じの方も多いかもしれない。

その後、閉館後にもかかわらず、館長さんは、私が借りたい本を選ぶのを待って、貸してくださった。

楽しい時を共有し、例外的に貸してくださった館長さん、ありがとう。

今、日本のカラオケに、ボビーソロ/ほほにかかる涙 で検索すると出てくる。 歌う人、いるのかな。。。


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